寝室-1
扉に両手を突き出して身体を支えていたわたしの腰に手を充てて真横から眺める旦那に「いやらしいことなのよ」と恥らうことしかできなかった。
手の甲に落としたはずの生の汁を揺れる胸先にそっと擦り付けられ胸先から床下に向け垂れるように生温かい粘る液体が揺れていた。
長廊下の静寂はこぼれ漏れるわたしの吐息と床に落ちゆく液体の水滴だけが響いていた。
「ここは廊下よ。いやよここは」
「せめて中でしてください」
突き出した太腿に股間を擦り付ける旦那に向かって「もっと淫らに厭らしいことしてくださるかしら」と思いを込めてドレススカートを質しながら勃起した尖端を悪戯に中指で触って「入っていいわよ」とわたしの部屋に迎え入れていた。
フランス製のランタンライトを点けて
オリーブ色に照らされたベッドに旦那を座らせ、わたしはイタリア製のアンティークの鏡台に向かって大胆で鮮やかな輝きを放つグロスを唇にのせて深みと輝きのあるなめらかな唇を仕上げ旦那に見せつけるように立ち上がり前屈みに両脚の指先から太腿の付根まで確りとボディークリームを塗りこませ芳醇な爽やかな香りを部屋中に満たしていた。
露わに乱されたキャミソールから高級なブラジャーだけを抜き取り、薄いキャミソールにふくよかな柔らかい胸元を浮かびあがらせ「好きにして下さっていいのよ」といやらしく上品に囁いていた。