長廊下-1
耳元の後ろに巻上げた首筋から攻め込まれ取手を掴んだ右手を頭上に持っていかれたわたしの脇の下は、いやらしい舌先に舐め尽くされていた。
「そこはいやよ」
扉に片腕を伸ばされた状態で脇下を執拗に舐められたわたしは、ドレススカートに隠した股間を震わせながら太腿を開かないように気を配り溢れる液体を零さないよう脹脛を競り挙げて生脚の指先に力を込めてそう呟くことしかできなかった。
何も言わないことは知っていた。厭らしく攻め込んでくる姿勢は大胆で卑猥そのもので長廊下の静寂はわたしの吐息と舌先の音だけが響いていた。
「いないことなのよ」
窮屈に締め込んだ太腿を嘲笑うようにスカートの内側から大胆に偲ばれた指先に内腿を掴まれキャミソールの谷間から露骨に胸元の柔らかさを確かめようと包み込まれた手の平はわたしの自制心を保つには手強過ぎていた。
「だめなのよ。ここは廊下なのよ」
完全に声は震えていた。びっしりと濡れたランジェリーを悟られたくないわたしは必死だった。
それを分かってる旦那は意地悪に何も言わず柔らかさを確かめるように幾度も大胆に胸元を揉み挙げドレススカートのスリッドから偲ばせた手の甲で意地悪に内腿を撫で降ろしていた。
「まだ廊下なのよ」
長廊下の静寂は震えるわたしの吐息しか聞こえなかった。
脹脛は吊りそうなほど競り上がり太腿は厭らしく震え見下ろす谷間からは完全に曝け出された柔らかい胸が剥き出しに揺れていた。
嫌になるほど勃起した乳首は逃げ場なく無防備に摘ままれドレススカートに充てられた勃起した型を嵌めた太腿は厭らしくわたしのお尻を愉しむように押しつけられていた。
「いやよ」
太腿を開かせないように必死に内股を保つわたしの後ろ姿は、扉を手にお尻を突き出す姿で前屈みに身体を支え露わに揺れる剥き出しの胸を見つめながら脹脛の競り上がった筋肉の塊を解すように片脚を折り曲げ腰が砕け落ちるのを必死に堪えながらお尻だけは獣のように取手に向けて激しく前後に振り回してしまっていた。
「脚がいたいのよ」
「お願いよ。ここは廊下ですのよ」
扉に向けて下品にお尻を振りながら卑猥な股間をそっと開いたわたしは、意地悪な手の甲に向けてそっと生の汁を落として全ての承諾を伝えていた。