第20話『田舎でオナろう!』-4
クリトリスを弄りながらオマンコをくじり、2本の指を膣口に呑み込ませる様子は、牝のオーラに満ちている。 くちゅくちゅ、にちゅにちゅ、くちゅくちゅ、くちゅん……。 白濁粘液を滴らせながら、『A子』は、
『あっ……!』
短い嗚咽を漏らす。 下着を脱いでから約4分……ついに『A子』は他人に見られながらのオナニーに成功だ。 短く潮をピュッ、ピュッと噴きながら痙攣する。 久しぶりのオナニーが深かったあまり、中々理性が戻ってこないのだ。 そんな様子に男性は、心配そうに『よかったらウチで休んでいきますか』と声をかけた。 断る理由はどこにもない。 『A子』は何度も何度も土下座しながら御礼をいい、男性が用意してくれた食事を済ませ、敷いて貰った布団の中で夜を明かした。
〜一宿一飯〜
男性が寝静まってから、こっそり布団を抜け出す『A子』。 番組のノルマは達成したが、男性への御礼は済んでいない。 この番組では、田舎に留めてくれた心優しい方に、自分に出来ることでもって少しでも恩を返すことが奨励される。 『A子』は『汚便女』として培ったノウハウで、男性宅のトイレを清掃した。 トイレは『汲み取り式』のいわゆる『ポットン』だったから、汚れも匂いも半端ない。 それでも『A子』は嫌な顔一つせず、持参した雑巾と洗剤で汚れを落とす。 手の届く範囲の便座奥、トイレ個室、大小便器に手洗い場まで、約2時間の清掃で、御手洗いはピカピカになった。
〜エンディング〜
掃除の後、スタッフが『A子』に話しかける。 先ほどの『オナニー』は男性とオマンコの距離が遠すぎて、不十分だという。 『だったらどうしろっていうのッ』 声を荒げる『A子』にスタッフから提案だ。 『男性が眠っていてもいいから、男性の鼻先5センチでオナニーしなさい』 絶句する『A子』。 けれどスタッフは本気だし、『A子』に逆らうオプションなどない。 掃除を終えて休むはずだった『A子』は、こっそり男性の寝室に忍び込む。 ぐうぐう、ぐう……いびきをかく男性ににじり寄り、『A子』は下着を脱いで顔を跨いだ。 そのまま膝をついて身体を倒し、女の持ち物が男性の鼻にひっつきそうになるまで寄せる。 片手で倒した上半身を支えつつ、もう片手で器用にクリトリスの包皮を剝く。 こうして『A子』の2度目のオナニーが始まった。 どうしたって2度目の方が1度目よりも時間がかかる。 男性が目を覚まさないうちにすばやくイこうと焦るほど、性感の昂ぶりは抑制するようで――『A子』が2度目の絶頂を迎えるのは約10分が経過して後のことだった。 途中で顔にマン汁がしぶき、違和感に気づいた男性が薄目をあけて、目の前の光景に気づいたこと……何か事情があるんだろうと推測し、男性が何も言わずに目を閉じて、寝たふりを続けてくれたこと……無事にオナニーを終えて逃げるように部屋を出て、そのまま民家を立ち去った『A子』。 彼女は最後まで、男性の気配りに気づかなかった。
VTRを鑑賞した雛壇から、『A子』はミッションに成功したと判定された。 彼女の『痴漢罪』には執行猶予がつき、『ポニー調教』2週間のあとで『裸馬』を一ヶ月務め、無事に勤め上げることが出来れば特赦が与えられる運びとなる。 破廉恥な女性を救った1人の男性のやさしさに、会場は感動の渦に包まれたのだった。
……。
『トイレ清掃業』に就く資格に『性別』が加わったように、いくつかの職業も性別を条件に設定した。 例えば『ウェイター』『ウェイトレス』は『飯盛り女』と改名し、店舗内飲食物搬送は女性の専権職になった。 飛行機で機内サービスに係る『キャビンアテンダント』は『スッチー』と改名し、スタイルと年齢が一定基準をみたした女性に限定した職になる。 企業の入口やインフォメーションセンターの受付は『看板娘』と命名され、未通処女で25歳以下な女性が配属になる。 他にもたくさんの職業から男性が排除され、いつしか有効求人倍率は『男性:25倍』、『女性:1.2倍』と、女性に超絶有利になる。 付け加えると『裸馬経験者の倍率』は『0.8倍』、『露馬経験者の倍率』は『0.1倍』と、ウマ経験女性にとって、笑いが止まらない売り手市場だ。 例え名前が『汚便女』という侮蔑的な職としても、無職よりははるかにマシ。 現代の暮らしやすさを性差の視点で俯瞰すると――恥をかく可能性を考慮しなければ――圧倒的に女性有利になりつつあった。
市民たちのオマンコ地獄、まだまだ始まったばかりである。