ラウンジ-1
長い脚を組みながらスキニーデニムの裾からレッドソールのヒールを覗かせる佳奈の姿はわたしが見ても美しく恰好いい女性そのものだった。
佳奈はわたしより少し背が高いが「股下90は欲しかったわ」と寸法を測って87と言われた佳奈にそれは誤差でしょと思いながら「87は素敵だと思うわ」と苦笑いを返したことがあった。
身体をいつも管理する佳奈のことだからウエストはいつも70を切っているはずだった。市販の洋服は追いつけないだろう。佳奈はオーダーメイドで着こなしてるに違いなかった。
「それはオーダーなのかしら」
ようやくわたしは佳奈に話しかけることができた。
「そうよ。ニューヨークよ」
そっけなくシャンパンを飲みながら綺麗な瞳は笑っているようだった。
「ニューヨークだって。わたしも行ってみたいなぁ」と高級な真っ白のスカートの隙間から場違いに大胆な黒い処を見せつけたまま朋未はズレた返答で佳奈を羨望していた。
「わたしも背が高かったらなぁ。ホワイトジーンズにパンプスは憧れるけどわたしには絶対無理」
朋未は膝に肘を立てて丸い顔を包むように頬杖をつきながら呟いていた。
頬杖を付く膝の隙間は相変わらずだらしなく開き12cmはあるだろうパンプスの角度のせいで太腿から鋭利な角度で奥行の生々しく黒く透けた盛り上がりを見せつけていた。
真正面から見るとガニ股に近い情けない姿だったが、奥行から伸びてくる大胆に広がる太腿と脚元で確り揃えて待つパンプスに向けた柔そうなふくらはぎが本当に厭らしくそれを分かってて魅せつける朋未にうんざりしながらも「素敵なスカートね」と少し酔いの入ったわたしは奥行の透けた黒い処を見つめながら褒めていた。
「ここがね可愛かったから衝動買いしちゃたの」
朋未は椅子に向き合うように振り返り、片脚を肘掛に載せて丸く柔らかそうなお尻を躊躇うことなくわたしに魅せようとしていた。
肘掛に載せた朋未の片膝に畳まれた脹脛は確り大人の色気を漂わせ身体を支えるために晒け出された太腿は艶を持ってパンプスにそそり立ち背凭れに掴まってお尻を突き出したその姿は完全にあの時にする体制そのものだった。
「たしかに美しいわね」
張ち切れそうに押し出された高級なスカートに浮かぶバラの刺繍は確かに可愛らしかった。
「ここにね刺繍があるの」
更に腰を落としてお尻を突き出しながらパンプスのヒールで刺繍あたりを器用に突つつきながら教えてくれていた。
眺望の光に照らされた高級な白いスカートは当たり前のように素肌を透かしヒールで突かれた刺繍に隠れた太腿は厭らしく潰され露わになった艶ある太腿は美しく綺麗な曲線を支えるパンプスのピンクの靴底からは圧倒的な色気を放っていた。
「ここなの。見える。見えてるの」
朋未は少し震える声でわたしに確認しているようだった。
肘掛に載せた膝から覗かせる脹脛は柔らかい隆起を綺麗に映し目の前で光るパンプスは眩しく輝き少し酔ったわたしは「見えないわ。どこかしら」と悪戯に朋未を刺激していた。
「ここよ。ここなのよ。ここなの。」
酔った朋未は完全に声を震わせ肘掛に載せた片脚から卑猥な角度でヒールの尖端を幾度か刺繍目指して突いていた。
腰は深く椅子に沈み落ち両手は縛られるように背凭れを掴み可愛らしい顔を伏せて声を震わすその姿は、後ろから卑猥に求める体制そのものだった。身体を支えていた太腿は震える声と共にビリッと伸び揚がり柔らかそうだった脹脛の筋肉が一斉に競り上がっていた。透明に透けて見える大きなお尻の股間から薄っすらと滲む大人のランジェリーがくっきりと浮かび始め見る者を惹きつけるには十分な姿を完成させていた。
「美しいわ」
流石に酔ったわたしは躊躇うことを諦めあの時にする体制を大胆に魅せ切る朋未に「絶対に敵わない。この娘と争ったら、まず勝てない」誰もがそう思わせる朋未の悪戯なその姿にわたしもじっとりと濡れていくのを感じながらそう返すのが精一杯だった。