おばさんの秘密の想い出-2
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いつもみたいに アタシがお昼過ぎに公園へ向かいよったら、
「ねえ、キミ。」
なんて呼びとめられてん。
見たら黒い髪の長いお姉さんが、黒くて四角いバッグを持って立っとるんよ。
「はい、なんでしょうか?」
アタシがヨソゆきの返事をしたら、お姉さんは、
「新しいカメラのテストをしたいの。モデルになってくれる?」
なんて言うて、バッグから何か出してん。アタシそれ見てびっくりした。
大きい8o映画のカメラやってん。
「これでちょっと、キミを撮らせて欲しいの。」
アタシ、なんかすごい事頼まれた気がして何も言われへんかった。そしたら、アタシらのそばにちっちゃい車が来て停まったんや。
その車の運転席に、金色の長い髪の女のひとがおった。
「ま、ちょっとここじゃ面白くないから、乗ってちょうだい。」
今やったら、絶対あかんシチュエーションやん。
そやけどアタシ、その車に乗ってしもてん。
そのころにも「知らん人の車に乗ってユウカイされた」事件があったよ。
夏休み前に、先生から注意されたよ。
そやけどね、「こんなキレイなお姉さんは悪いひとやない」って思わせるくらいのひとやってん。
車がゆっくり走りだしたら、お姉さんがアタシに聞いてん。
「ね、キミたちが秘密基地みたいにしてる場所ってある?」
「あります。あの……高台になってるところです。」
アタシが指さしたら、車がそっちへ向かいはじめたんや。
車が高台の上に来たら、運転しとった金髪のひとも車から降りた。
アタシたちはその高台へ行くのに急な「山道」を登って行くんやけど、車は反対側のちゃんとした道を走るから、遠回りになるけどすぐついた。
高台の上も広い原っぱなんや。そんでその端近くに、
○○団地第○期造成並
△△市立▽▽中学校建設予定地
と書かれたデッカイ看板が立っとった。
その看板の裏側が、鉄パイプを組み合わせたジャングルジムみたいになっとって、アタシらはそこを「秘密の遊び場」いうことにしとったんや。
すっごい暑いとこやった。
そのあたりは一面短い草が生えとるだけで、真上から太陽が照りつけとったんや。
アタシがその看板に二人を案内しようと後ろを向いたら、
(えっ?)
お姉さんが真っ裸になって立っとった。