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妖艶 海女菩薩
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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最終章 海女菩薩-42

お良(そうなの、でも私には興味が無いわ、

ここの妖怪達が平和で楽しい生き方が

出来れば其れだけで良いのよ、

それがお良の願いになったのよ、)


長老蛸(さすがはお良さん、

わしが惚れただけの女傑じゃ、

せめてもの恩返しに太助を人間界に

送る仕事をさせてくれお願いじゃ、)


お良(それでは太助を無事に村に帰してくださいね、

お願いします。)


長老蛸は太助と共に船に乗り込んだ。


太助はお良に手を振りながら別れを告げ、

長老蛸の船頭で人間界に帰った。


太助と長老蛸は無事に村の海岸に付いた。

別れ際に長老蛸は太助に土下座をして詫びた。


長老蛸(太助や、

お前には本当に辛い思いや苦労をかけた。

そして大事なお袋さんをわし等の人身御供にして

奪い取ってしまった。

せめてわしに出来る事はお良さんが

無事に生きているかを知る方法を教える事だけじゃ、

この村からお良さんを奪いに来た時に

村長と佐助にも教えたが

今一度話す良く聞くのじゃ、

夕暮れ時、

この村の西へ2里先にある島の中にある、

洞窟へ行って夕暮れから深夜に掛けて

耳を済ませて聞くのじゃ、

毎夜行なわれる。

お良さんと河童や艶蛸と繰り広げる淫靡な性の契りで

色責めと性交の快感に震える、

お良さんの喘ぎ声や悶え声が聞こえてくるのじゃ。

それだけがお良さんが生きている事を知る方法なのだよ。

佐助にも教えて欲しい。

判っているのはお良さんが好きで

快楽に浸る喜びの声と覚えておくれ、

それでは世話に成った、太助よ、さらばじゃ!)


太助に別れを告げ長老蛸の船は沖に消えてしまった。


太助は村の長老と佐助に

今までの出来事とお良の覚悟を話した。


村の長老(そうか、

太助に村の為に苦労を掛けたな申し訳なかった。

特にお良さんには自分の一生と身体を犠牲にして

妖怪達からこの村を守ってもらった。)

佐助(兄ちゃん、

お母ちゃんはこの村には戻ってこないの、

いやだよ、お母ちゃんに遭いたいよ、)


太助(佐助よ、

お母ちゃんはこの村を女一人で

妖怪達の悪さから守った。

立派なお袋だ、

これからは誇りを持って強く生きろ。

兄ちゃんはお母ちゃんから佐助にこの事を伝えてくれと

言われた。判ったか、佐助!)


佐助(良く判ったよ、兄ちゃんおいら強く生きるよ、)



村の長老(そう言えば、太助や、

お良さんが生きている事を知る方法があるといってな、

お良さんが大蛸にさらわれた時に聞いた話か?)


太助(そうだよ、


この村の西へ2里先にある島の中にある話さ。)



村の長老(やはり、覚えているとも、

お良さんが村の為に生贄になったじゃ、

村人はお良さんに大変に感謝をしているぞ、

だから、大蛸たちにお良さんが略奪されてから、

お良さんの身の安全を願ってあの洞窟へ

大勢の村人で菩薩堂を建てのじゃ、

今ではお良さんの菩薩として、

村人は海女菩薩と呼んでいるよ。

どうじゃ、太助よ、佐助共々

これからはわしの息子として一緒に住んで欲しいが?)


太助(長老さん、俺は遠慮するよ、

お母ちゃんとの約束でこれからは強く生きて、

自分の力で生きる道を目指し、

お母ちゃんみたいな女を探すよ、

そして、江戸へ行って見聞を広めて

一人前の男になる。

だから、長老さんに佐助よ、元気に暮せよ、)



そう言い残し、

太助は村を後にして江戸へ向った。


時が経って、

太助は江戸の版画で有名な版元、

蔦谷重三郎の店に住み込みで働き、

蔦谷重三郎に信頼され手代となって店に貢献した。


その時に出会った、

葛飾北斎や喜多川歌麿と交流を深め、

北斎と歌麿に若い頃の不思議な体験と

母親の生き様を語ったと言う。


その話を題材にして、

北斎は艶本、

喜能会之故真通に描かれている(蛸と海女)

歌麿は歌まくらの(河童と海女)を描いたと言われる。

太助はその春画を見ると

妖怪達に身を捧げた母親お良を思い出すのであった。

数十年経っても海女菩薩が置かれている洞窟では、

夜になると今でも妖怪を相手に妖艶な性の快楽に身を委ねる、

美しい熟女海女お良の艶かしい喘ぎ声、

悶え声を聞くと言う村人も後を絶たない。

                                終わり!




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