号泣-1
タクミが言う。
「 ぁ っ ぶねーー、、」
「 ぅ 〜っ ふぅ、、
〜っ っ 」
「 、 、 、、 ? 」
タクミは枕元のティッシュを
取るとちづるのお腹と
自分のモノを拭く。
ちづるは
腕を目の上に乗せて
泣いている。
「、 、 、 、 」
タクミは黙ってトランクスを
履くと、ちづるの隣に寝そべる。
足元で丸くなっていた
掛け布団を2人の身体にかけた。
手で、頭を支え起こし
ちづるの方を向き、
無言でちづるの背中をさすりはじめた。
手を
ちづるの背中に伸ばした時、
ちづるは泣きながら
驚く表情をする。
恨めしいような顔をして
タクミを見た後に
タクミの胸で、わっと泣き始めた。
タクミは、
背中をさすりながら考える。
「、 、 、 、 、。」
ぇーーー 、 と。
なにこれ
何故に
号泣 ?
「 〜っ ふぅっ、 、
なんで ? 〜っ っ、、
優しく するの? 〜っ 」
「 ぇ? 」
ぇーーと なんだ?
話が どうとか
?
「 〜っ あたし は っ
別れたく ない 、、〜っ
ぅっ、、 でも っ
別れたい なら 〜っ 、、
優しく しないで 」
「、 、 、 、、。」
別れ ?
え ?
これ もしかして
俺が
別れ話 した事になってんのか?
、、、、何故
ちづるはタクミに
背中をさすられながら
タクミの胸で泣いている。
タクミは考える。
自分が『疲れた』と言って
ちづるは別れ話をされたと
思った事に
少し考えてから気がついた。
「、 、 、 、、。」
それだな
、 、 、、、。
めっちゃ 泣いてんな
なんか
、 、 、 、、
ちょっと
いい気味 かも
俺に離婚話すんの
遅かったから
きっと
罰が当たったんだな
「、 、 、、、 ちづちゃん」
ざま みろ 、、、なんて。
いやいや 嘘 っす
っつーか
セックスしてて 別れ話?
んな事 する訳ねぇじゃん
そーゆー事する男に
見えてんのか?
、と 。
責めたい
けど
「ちづちゃーーん?
ぁの、聞いて? 」
こんなに泣いてるし
今 責める事は
出来ないな
「あのね?
疲れた
って俺、、言ったでしょ?
、、続き、言っていい? 」
「 ぇ?
、 、、つづ き? 」
「、、、今日。
なまでエッチ、したよね?」
「 、 、、」
「 だから、、。
赤ちゃんが、出来ちゃえば。
ちづちゃんを
追いかけなくて
すむのかなー とか。
ちょっぴり、思ったわけ。 」
「 〜! 、、 っ 」
「俺は、、
普通に、こう、、、
落ち着きたい人だからぁ〜。」
「 ! 〜っ 、、 っ 」
ちづるは、
驚いてタクミを見る。
頭の中の考えが
全くまとまらない。
ひとつ分かるの事は、
タクミに対する怒りが
込み上げてくる事だった。