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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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号泣-2

タクミに対する怒りが沸く。

ちづるはいそいそと
パンツとスカンツを履く。

タクミは、
ちづるが自分に怒っている事に
気がつかずに部屋の電気をつけた。

ちづるはベッドの上で
座ってうつむいている。

ぽつりと呟く。

「 〜っ 、、帰る、、! 」

「 え? 」

「〜っ  、、 」

そう言って立ち上がろうとしたが
タクミに腕を引っ張られる。

「 ちょっと、! 待ってよ。
   何、、? 
     怒ってんの?  」

「  〜っ 、、 」

「 何に怒ってんの? 」

「 、、っ 、、、 」

「言ってくれなきゃ。
   分かんないでしょ? 」

「 〜っ! 、、 わ  
 分かんないのは、、、
  タクミ君 だよ  〜っ 」


「 え?  何が ? 」

「 〜っ、、 あたし 〜っ
 言ったでしょ? 
   鈍感 なんだもん 」

「、、?  うん 。」


「 だから、、〜っ 
 タクミ君が   
 別れたいのか、、、
  どうしたいのか  
     何にも っ  、、」



    駄目だ  


     また、 

  泣いちゃいそう  


      もう  嫌だ 


  困らせたくないのに

   嫌われたく ないのに 




「 、、、。
 分かんないのは、そっちだよ。
 ちづちゃん、、、いつも 
   何も 俺に   
      、、!  ぁ 。 」


「 〜っ  っ ぅ″ーーー
 ふぅっ  〜っ  っ っく っ
  ぅ″ーーー   〜〜    」


「 、 、、、はぁっ 。 」 



タクミは、
ちづるの顔を見てため息をつく。

喧嘩になっても良いから話そう
と、思ったが
子供のような泣きかたをする
ちづるを見ると、
少し笑いたくなってしまう。

不思議な気持ちで
ちづるの泣き顔を眺める。


「 、 、 、、 。」

   そういや 昔は

  女の涙って 

     苦手だったな



  ちづちゃんの涙は

    
   なんで 



「 俺と 別れたくない?」


   本当 なんなんだよ

  大人 だと思ったら



 
  やっぱ 子供みたいだし



     
2人はベッドの上で
向かい合って座っている。
タクミは、
涙を拭っていたちづるの左手首を
持って、そう言った。
ちづるは泣きながら頷く。


「 俺もだよ。
 俺は ちづちゃんと別れる、、
 なんて 
 考えた事、1度だって ない。」 


タクミはそう言うと、
ちづるを抱きしめた。

ちづるは
タクミの胸でまた泣き始めた。


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