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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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タクミの家-1


「、 、 、、っ ぇぃっ !」


ちづるはインターホンを押した。
ピンポーンと、音が鳴る。


「 、、はぁ、、、
  きん ちょう する
  、、、、、〜っ 、、、
 、、、、、、、、、、。
          ん?  」


   いない 

      、 、 、、。


  出ない   
 
      出掛けた ? 


  でも お腹痛いなら
    出掛けるはずないし


ちづるは、
再びインターホンを押す。
しばらく待つ。
しかし、やはり応答がない。

3度目のベルを押して
そこで応答がなかったら
帰ろう、と思いながら
ベルを押した。 

すると、
インターホンからガチャッと
受話器を取る音がした。

ドキっと大きく
心臓が鳴った気がした。


『、、、、、、はい。』


不機嫌そうな、
寝起きのようなタクミの声だ。
ちづるがインターホンに
向かって、慌てて言う。


「 ぁの、! 〜っ 私っ 」


『、え? 』

「ちづる です!
 、、! ぁ 常盤 ですっ 」


『 ぇ? 、、、ちづちゃん?』

「うん!」

『、、どーしたの?
  俺、なんか忘れたっけ?』

「ううん、、 ぁの、 〜っ
 話したくて、来たの!
 後、渡したい物もあって、、」

『 、、、ん。
 分かった 待ってね。』


インターホンから
ガチャリと受話器を置く音がした。

ちづるは
自分の胸の前で
両手で茶碗を持っている。
胸のドキドキが手に伝わる。

その時。

中からドアが開いた。

制服姿のタクミが、
ドアを半分開いてちづるを見る。

タクミの
ぼんやりとした目や
少し寝癖がついている髪を見て
ちづるは言う。


「 ぁ、、 ごめん
    寝てた ? 」 

「、 、、、、、うん。」


「 ぁ、、ごめん ね。 
    休んでた所 、、」

「んーんーー、、。
     、、、、、。」

「、、、、、。」

「、、、、、 で ? 」

「、ぇっ? 」

「 何? 話したい事? だっけ」

「 ぁっ うん、、。
   ぁ、、これ 、、」

「 ん?」

「おかゆ。 作ったの、、。」

「、、。、、ありがと、、」

「 、 っ ぅん、、。」


ちづるは、
両手で持っていた茶碗を
タクミに差し出す。
タクミはそれを受け取る。

しばらく、2人は沈黙する。

「、、、、。」
「、、、、。」


「、、? 
 じゃあ、これ、、。
     ありがとね 」

「 、 ! 」


    あ 、! 


タクミは
ドアを閉めて家の中に入ろうとした。
ちづるは思わず呼び止める。

「 待って、! 」

「 ぇ? 」

「 ぁの、、私 〜っ、、  
   は、 話したいの ! 」

「んーー? うん、、。
 ぁー でも、俺ちょっと
    体調が、、、。 」

「 ん、、 ぅん。
 分かってる、、でも 
 〜っ 大事な 話なの 
〜っ どうしても、、、
  今じゃ 駄目かな ? 」

「、 、 、、、 、。
      どしたの? 」

「 え? 」

「なんか、あった?
     大丈夫? 」

「、 、 、、、 っ 」

「 じゃあ、、、うん。
       入る? 」

「 え? 、、、、 うん。」


タクミは
そう言いながらちづるに
家に入るように促し、ドアを閉めた。

タクミが背を向けて
靴を脱いでる。

ちづるはキョロキョロとする。


「、、お邪魔 します 。 」


  ここが 

  
    タクミ君  ち  



玄関を上がると
すぐ左にある部屋が
タクミの部屋だった。

タクミは自分の部屋に入る。

後から入ったちづるは、
好奇心に胸が弾み
またキョロキョロとしている。


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