投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

「夏の出来事 5」の最初へ 「夏の出来事 5」 389 「夏の出来事 5」 391 「夏の出来事 5」の最後へ

恋のアドバイス-4

***

ぼんやりと、
マグカップを持ちながら
テレビのニュースを見て
飲み会の事を思い出す。


「、 、 、 、、。」 


  タクミ君の 
 重荷にならないように

   そう 

   ちゃんと考えた はず


       だけど

「、、、、。
     もしかして、、」


  傷つけた?  私

   タクミ君の事 


「 、 ?   、、 」


  傷つけたとしたら

    何に ?

  離婚の話をしたのが
      遅かったから?


「 ! それか、 」

     逆 ? 

  やっぱり 私の離婚を

    重く感じた ?


「、 、 、 、、
   んーーー、、、 でも 」



   本当にお腹が
    
    痛かったのかも 


「 っ、 はーーー、、、」


   駄目だ

    全然 分かんない 


「、、、、どうして、、」

  どうして私
   
 こんなに人の気持ちが
     分からないの? 


   タクミ君   

     
     タクミ君の 気持ちは



    どこ ? 

 

  『結婚してって 俺言った』



「、!  、、 〜っ  」


  もし 

     もしも


  傷つけてたら?  



「、 、 、、おかゆ 」


   そうだ やっぱり

  おかゆ 

  作って持って行こう 


 ここで 沢山考えてても
   分かんないもん

  本人に ちゃんと聞かなきゃ


「、、、うん。
 おかゆなら、すぐ出来るし。」


ちづるは壁の掛け時計を見る。
タクミが出ていってから
15分ほど経っている。

台所に立ち、
おかゆを作り始める。
作ったおかゆを大きめの
茶碗に入れてラップをかける。

作業をしている間、
ちづるは先程のタクミの事を
必死に思い出そうとしていた。

考えれば考えるほど、
タクミの言ったお腹が痛い、
という言葉は
やはり嘘だったような気がしてくる。

黒いコートを羽織る。

「、 、、 ぁ っ 」


  そうだ 一応 、、


ハッとして、部屋の
薬箱から薬の小瓶を取り出すと
上着のポケットに入れた。

おかゆの入った
温かい茶碗を持ち、
急ぎ足で家を出た。

外は、もう暗い。

玄関のドアの鍵をかけていると
ヒュウっと風が吹いた。

空を見上げると1番星が
大きく輝いている。

隣の
タクミの家の玄関の前に立つ。


「、 、 、、 っ  」


  なんか 妙な

   緊張が っ ! 

「、、、 こっちが、 」


   お腹 痛くなりそう 


     あ、 。


   そうだ


        私  

 ここの

  インターホン押すの

   初めてだ


「、 、 、、、、っ 、」

  、、、ぇーーと 

  タクミ君の お腹痛いは  
    
  嘘だと思うから
    そこを 問い詰める


   大丈夫 !

 お腹が本当に痛かったとしたら
   おかゆも 薬も あるし

   だから、大丈夫


    、 、 、、って。

 何が 大丈夫なんだろう

    大丈夫  って ?



  私が 
 恥をかかなくて済むから?



「、、、。
 っ はーーー、、、 
  なんか、、やだな、、、」


  吉川さん達にアドバイス
   もらったのも

  本当に 
   タクミ君の為だった?

 
  自分が
 
  恥をかきたくない 

     傷つきたくない 

  ってだけ、、、
     だったのかも

     


「夏の出来事 5」の最初へ 「夏の出来事 5」 389 「夏の出来事 5」 391 「夏の出来事 5」の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前