恋のアドバイス-2
吉川はちづるの様子を見て
少し心配そうに言う。
「『離婚しなくてよかったのに』
とか、さ。
万が一、、彼の口から
聞いちゃったら、、。
ほら、、
ちづる傷つくっしょ? 」
「! ぁ、 、」
あれ? それ
前にタクミ君に
言われた ような
『離婚
しなくていいんじゃない?
ずっと このままでも 』
「 ? ちづる?」
「 ぁ、、ううん、別に、、。」
「? まぁ、、うん。
若いならさ。」
「 です ね。 、、、。」
私が結婚してる身の方が
都合良かったから
タクミ君は
そう 言ったのかな
「まぁ、、男って結構、、。
うん。
若いなら、まだ遊びたい率
高そうっつーか。 」
それを聞いて和美が言う。
「そー、、だね。
若いんじゃあ、ねぇ、、、。
ぁー じゃあ 吉川さんは?
もう遊びは卒業してますって事?」
「え? 俺?
まーねーー、、。
そういう遊びは
もーーいっかなー。」
「もうすぐ40になるし?」
「! いや俺、まだ38だから。
今年39ねっ ! 」
「はいはい、、
もー同じようなもんじゃん。」
「いや、
微妙にその1歳、大事よ 」
和美はそれを聞いてあははと笑う。
ちづるも、つられて笑う。
笑いながら冗談まじりに、
吉川はちづるに言う。
「重い女って思われないように。
気をつけてね〜 」
「、、、重い 女 。」
あれ?
そういえば
前にタクミ君に
『っ はーーー 逆。
軽いんだよ 』
「 、、吉川さん。
重い女ってゆーのは
なんとなく、、。
分かるような
気がするんですけど、、。 」
「 んっ?」
「逆の、、。
軽い女っていうのは、、。
どんな女、なんでしょう? 」
「 、、かるい 女?」
「っ んーーー、、
うん、、。 」
「彼氏に言われたの?」
ちづるは頷く。
吉川は焼酎を飲みながら
ぼんやりと考えながら呟く。
「その彼との、、
話の前後が分からないから
なんとも言えないけど。
軽い、、?
んーーーー、、、。
ちづるが、、、。
美人だからかなぁ 」
「、、うわ、口説いてる?」
吉川の言葉を聞くと
和美はすぐに、そう茶化した。
吉川は言う。
「ぇー? 口説いてねーし。
いや、普通に考えてさ。
ちづるは綺麗だし、彼氏は
焦ったんじゃねーの? 」
「っ! いや、 私、、
そんな、 全然、、、 」
ちづるは赤くなりながら
吉川から視線を外しテーブルを
見ながら手をヒラヒラ振って
そう否定している。
それを見ている和美は
ニヤニヤしながら
「やっぱり口説いてるー。」
と、再び茶化す。
吉川は笑ながら言う。
「まぁ、それか。
ちづるが本当にフラフラして、
実際に尻軽行動をしたか。
どっちか、だな。 うん。」
「! ぇっ? いや、私、、
そんな事 〜っ してない 」
「いや、してなくても。
彼氏にそう思われた って事。
でも、、。
だねー。
ちづるは出来なさそ。
不器用そう。」
「 、、 ぁは、、
そう、、ですね 」
「彼が焦ったからって
油断すんなよ?
美人は3日で飽きるって言うから。」
「 ぇ? 、、 ぁは 〜っ
そんな 、、 私は 」
その会話を聞いていた和美が言う。
「意地悪だなぁ。」
「 ぇ? 俺?
そうかぁ? 」
「そーだよー。」
「んな事ねーだろ。」
「飽きるって、、
はぁ 嫌な言葉〜
まぁ、、実際、、
そういうの あるけど。」
「だろ?
男と女なんて、
そんなもんだろ。」
「、、なんか。
演歌みたい。」
「 っ、! はは、、だな。
どう? ちづる 」
「 ぇっ? 」
ちづるは急に言われ、
頭の上にクエスチョンマークが
ついているようだ。
吉川は
ちづるのきょとんとした表情を
面白く、そして可愛く思いながら
こう言った。
「彼氏に。
飽きられてない? 」
「 、! ぇえ〜? 、、と
んーーーー、、 」
「付き合って、どんぐらいなの?」