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セカンドラブ
【女性向け 官能小説】

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「思い出したよ。私あの夜、村上物産のプレゼン準備をしている頃に戻りたいって、思ったの」
「なんでだよ!!」

祐一くんは私を抱きしめながら泣きそうだ。

「あの頃の祐一くんは毎日毎日、今よりも帰りが遅くて忙しくて。
私と一緒に仕事をした村上物産の時は私も自分の事で精一杯で
祐一くんがどんなに大変か気がつかなかった。
あの時・・・私が力不足で祐一くんに頼り過ぎて契約後に祐一くんが倒れたじゃない?」

「倒れたって、大げさな。ちょっと点滴を打ってもらっただけだろう?」

祐一くんは何でもないように言うけど
過労で働きすぎだと、病院に一緒に行った私の目の前で
はっきりとお医者さんは祐一くんに仕事を減らすように言った。

「でもあれから、しおりは家まで看病に来てくれたり
ご飯をちゃんと食べているかを気にしてくれたり
世話を焼いてくれたから気になって。
それから俺たちは付き合い始めた。あれもきっかけだよ」

そう言って、祐一くんは懐かしそうに笑うけど。

「あの時、もっと祐一くんの身体の事や食事とか気を付けてあげたかったな。
と思って、あのころに戻って今のように祐一くんの全ての面倒を見てあげたい、と思ったの。
祐一くん、会社の姿からは想像できないほどに自分の食事とか無頓着なんだもん。
私がいないと、全然だめじゃん!」

そういった私は、知らないうちに泣いていた。




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