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セカンドラブ
【女性向け 官能小説】

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今日も夕飯を作って待っていてもなかなか帰ってこない。

テレビを見ても知らない人が多くて面白くない。

全く知らない国に来たみたい。

つまらなさにぐるりと部屋を見回せば
リビングにはたくさんの、主任と私の写真が飾ってあった。

1つ1つ手に取ると、まったく埃をかぶっていないのよね。
よっぽど丁寧に掃除してるんだな。
そう思いながら写真をじっと見つめる。

どの写真も恥ずかしいぐらい、主任は私を甘く見つめて
優しく笑っている。

こんな顔、するんだ。

何もかも、私の知っている主任とは別人でびっくりだよ。

昨日・・・
キスされた時もびっくりした。
主任ってば、あんなふうにキスするんだ。

そっと自分の唇を人差し指でさわれば
昨日のキスが思い起こされた。

あんなにドキドキするキスをしたことがない。

もう1度。と思わせるようなキスをしたことがない。

5年間、私はどれだけ愛されていたんだろう。

5年間の自分に嫉妬した。

どれだけ愛されて
どれだけ大事にされて
どれだけ楽しい時間だったのか。

思い出せないというよりも、
その時間を過ごした、知らない自分に嫉妬する。



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