〈姉妹姦獄〉-1
鼻に掛けた男の喘ぎ声と、少したどたどしい女の子の声が部屋に響いている。
仔猫の鳴き声のような幼すぎる声は、亜季のものだ……。
『お兄ちゃんのおチンチン美味しい?ねえ、美味しいの、亜季ちゃん?』
「クチュ…んぷッ…お兄ちゃんのおチンチン……ペチャ…美味しい……」
互いに全裸になっている《兄妹》は、亜季を上にしての“69”の体位になって重なっている。
涎のような滴を垂らす幼器を好いように弄られながらも、懸命に肉棒を舐め回す様子からは抵抗は感じられない。
二人の友人を失い、変質者の凶暴性に打ちのめされた亜季は、もう何もかも諦めてしまったようだ……。
「あッ!?お兄ちゃんッ…そこは…は、恥ずかしい…ッ」
『“そこ”じゃないでしょ亜季ちゃん。アナルって言うんでしょ?』
まだ抵抗感の残る悪戯をされる時、亜季は「恥ずかしい」と言う言葉を選ぶようになっていた。
「やめて」
「駄目」
という言葉を使うと、お兄ちゃんは不機嫌になり、気分が晴れるまで乱暴するようになってしまっていたからだ。
『アナルだってオマンコみたいに気持ち良くなれるんだぞ?まだ「恥ずかしい」なんて言っちゃうなんて、亜季ちゃんのアナルって“強情”なんじゃない?』
「お、お兄ちゃんごめんなさい…!気持ち良くなれるように頑張るからッ…亜季、頑張るから許して!」
精神の襞(ひだ)にまで擦り込まれた恐怖が、亜季を従順にさせている。
異常者の性欲を満たす為の妹になる事を受け入れた亜季だったが、その不機嫌さが有らぬ方向に向かう事だけは防ごうとしていた。
『亜季ちゃんは頑張り屋さんだもんねえ?もう指が2本も入るようになっちゃって……この小さいアナル、おチンチンも入っちゃう《ケツマンコ》にしちゃおうかな?』
「お兄ちゃんの〈好き〉にされたいの……亜季はお兄ちゃんのす、好きに…んいぎッ!?」
右手の人差し指と中指の他に、更に左手の小指までも追加されようとすると、さすがの痛みに亜季は声を詰まらせて身体を強張らせた。
そんな可哀想な妹を見ても、お兄ちゃんは加虐的な態度を改めもしない。