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セカンドラブ
【女性向け 官能小説】

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「うん。そうなんだ。ご飯はしおりが全部作ってくれてた」
嬉しそうに、ちょっと恥ずかしそうに笑うその顔は
会社では絶対に見ることのできない顔で。

「でも、覚えていないだろうから、池田は作らなくて良いよ」
優しく私に笑いかける。

この人は、彼女に対してこんなに優しい人なんだ。
意外なプライベートにビックリだ。

会社では仕事しか興味がない、みたいな顔をして
部下には女も男も同じように厳しい。
でもそれは平等に扱って期待してくれていることだって知ってる。

その容姿から女の子に人気があるけど
一切、女の子の誘いには乗らないで
仕事中心の生活だったのに。

どうやって私と付き合い始めて
結婚したんだろう。

ちょっと興味あるな。

家の中を色々と案内している主任に着いて行きながら
後姿を見て、その優しさに家庭での主任を見てなんだか嬉しくなった。

私は、どんなふうに愛されていたんだろう。

ふと感じた疑問は大きくなって
じっと主任の顔を見つめる。

この人とキスをしたのか。
なんだか信じられないな。

自然と口元が緩むのを抑えきれなくて
嬉し笑いがこみあげて来た時に
主任の携帯が鳴った。

「あ・・ぁ。今日はちょっと無理なんだ。
他の係長決済で回らないか?え・・?あぁ」

会社からだ。
「主任。どうぞ行ってください」
別に私は熱があって動けないわけでもない。


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