〈孤立工作〉-5
「きゃあッ!?ひッ…ひゃあぁッ!!」
『起きろ亜季ぃ!ぷひゃッ!ひゃひゃひゃあッ!』
長髪男は亜季に馬乗りになると、よく冷えたビールを顔面に振り掛けた。
泡立つ炭酸は目に染みるし、更に氷によって冷やされたビールは肌に刺さるような痛みを与える。
なにより凶暴な振舞いをする男が怖くて堪らない亜季は、命の危険すら覚えて無我夢中で暴れてしまった。
『お兄ちゃんに……この《俺様》に歯向かうってのか?ゆ、許さないからな!ひゃひゃッ!く、口開けよ!おチンチンをブチ込んでやるからさあッ!』
「痛あッ!?おッお兄……うごおッ!」
鼻や耳を握られながら、亜季は長髪男の肉棒を口に突っ込まれる。
喉の奥にまで亀頭は達し、吐き気に悶絶して藻掻いてしまっても、長髪男は亜季への乱暴を止めない。
『お兄ちゃんを他の女の子に“盗られたく”ないだろ?だったら心を込めてしゃぶれよ!うひゃひゃッ!』
「おごッ!もおッ!ごほッ!」
酔っ払った“お兄ちゃん”は、箍が外れた状態で《妹》を凌辱している。
こうなってしまっては誰にも止めようはなく、ただの弱者でしかない妹は、兄の欲望に曝されるしかなかった。
哀れとしか言えないのだが、この建物に連れ込まれた少女の運命は、すべからく等しい……。