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痴漢専用車両へようこそ
【痴漢/痴女 官能小説】

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断罪開始-5

陽子は弟のイチモツが、優子の口の中に収まる様子を見ながら、いつものように自身のスカートの中に手を滑り込ませた。

「はぁ…」

一気に高まった気持ちの勢いが、敏感な部分を強く擦り付けてしまったが、ヒリッとした痛みもそのまま受け入れて、陽子は割れ目の中を擦り続けた。

星司は優子に自身の分身が口に含まれた瞬間、希の悪意によって汚された心と身体が、浄化されていくような感覚を味わった。それと共に優子の温かな口内のモノに、徐々に力が満ち溢れてきた。

愛する男のモノが、口の中でぐんぐんと大きく変化していった。愛する男が自分を受け入れてくれて、そして癒すことができることに、優子は胸が一杯になっていた。

しかし、その幸福感を味わえたのは、その幻聴のような含み笑い聞くまでのことだった。

―ふふ…―

それを聞いた瞬間、優子の心に何かが割り込んでくるような感覚に陥った。そしてそれから冷たいモノが拡がり、温かかった心を侵し始めた。

(な、何…)

優子の変化を感じた星司も、抱えていた優子の頭を掴む手をピクリと反応させていた。

優子は違和の謎を求めて、奉仕のスピードを弛めて星司を見上げた。重なった視線にお互いの戸惑いを感じあった。

―あはは、幸せそうね―

今度はハッキリとその声を認識した。ハッとした優子は星司のモノを口から離すと、頭に響いたその声の主に振り向いた。耳で聞こえたわけではない。しかし、何故かそこに【その女】の存在を感じたのだ。優子の視線の焦点が、前車両に通じる扉の一点に集約された。

星司はその違和に気づかなかった。優子を通して初めて胸騒ぎを覚えた。

(何が起こっている?)

各務家随一の研ぎ清まされた感覚が故に、その不意討ちのような違和に星司は動揺した。

優子に遅れて星司が前方の車両に意識を向けた途端、その騒動が始まった。

前方の車両で複数の悪意が流れ込んだことを認識し、そのハッキリと認識できる暴力的な男達の意識を受けて、星司は気を取り直した。

「あの女だ!みんな準備をしろっ!」

星司は叫ぶと、傍らに置いてあったスラックスに手を伸ばした。

―あはは、気づくの遅〜い。もっと頑張ってくれないと、退屈凌ぎにならないじゃない―

頭に送られてきた声を聞いて、星司は驚きで目を見開いた。各務家の中にでも、これほどハッキリとした思念を送ることができる者はいない。星司は信じられない思いのまま、頭に入り込んできた悪意ある意識を素早くブロックした。

雄一が嫌がる深雪の淫口に肉棒を宛がった丁度その時、星司の叫びを聞いた。

「何だ?」

怪訝に思ったが、続けて送られてきた星司の思念によって衝撃を受けつつそれを理解した。雄一の脳裏に赦しがたい女が像となって浮かび上がっていた。同時に前方車両のプレイヤー達が攻撃されているビジョンも受け取った雄一は、今にも犯そうとしていた女に目もくれず、スラックスを手早く穿くと、前方の車両に向かって駆け出した。

―うふふ、残念ね。武道のチャンピオンのオチンチン見たかったのに―

雄一は頭に響くその声に一瞬戸惑ったが、幻聴に関わっている場合じゃないと気づいて先を急いだ。

陽子は、星司の肉棒に奉仕する優子を見ながら、オナニーに没頭していた。自分の愛する男を自分以外の女が奉仕をしている。心穏やかになるはずないのに、優子の幸せそうな表情を見て、陽子は満ち足りた気持ちになっていた。

しかし、それは長くは続かなかった。

優子の表情が曇り、続けて前方の車両を射抜くように睨むのを見て、その異常な変化に陽子は驚いた。今まで見たことのない優子の険しい表情で、陽子は瞬時にそれを理解した。類い稀な陽子の情報収集と解析能力が、それを成らしめた。

「まさか…」

信じたくはなかった。陽子は自分の分析結果を打ち消したかった。しかし、その【消したい思い】の方が、同じく類い稀な弟によって打ち消された。

一瞬後の星司の叫びと、続けて星司が脳裏に送ってきたビィジョンによって、陽子は身震いをした。それに追い打ちをかけるように、その声が陽子の頭に響いた。

―あれぇ、歓迎してくれないの?この電車、あたしのために用意してくれたと思ったのに―

「ヒッ…」

初めて聞いたその声に、恐怖を覚えた陽子は失禁した。

車両後部にいた雄一が車内を走り抜けて、前方車両へ通じる扉に辿り着いた途端、その扉が乱暴に開かれた。

雄一は目の前に立つ男を見て、ニヤリと微笑んだ。

「おやあ?珍しい奴に会ったな。お前、タコ部屋に行ったんじゃなかったっけ?まあ、その腕じゃ、お払い箱になっても仕方ないか」

「うるせーっ!!!」

雄一にからかわれた男、浅見は激昂し、ギブスで固められた腕を、その原因を作った雄一の頭に向かって降り下ろした。





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