洗う-2
カメラ担当のテットがOKサインを出して、笑っている。
「さぁて、いよいよボブさんの、指浣腸が始まりますよ」
剛が説明する。
ボブが再び根元まで入れた指を回転させている。
「さぁ、直腸を刺激して……今は固まっているウンコをほぐして柔らかくしてます。
ボブさん。どうです?奥さんのウンコ?硬いですか?」
「いや、普通だな。便秘じゃないみたいだ」
「じゃぁ、奥さんに聞いてみましょう。
ねぇ、奥さん。今日は出ましたか?」
バカみたいな質問を剛がした。美紀子はそれには応えなかった。
「あれぇ、奥さん、無視ですか?
酷いなぁ。やさしく聞いているのに……」
剛は乳首に手を回し、しこった部分を摘まんで爪を立てた。
「いたたた……」
「ねぇ、奥さん?聞いているのに、どうして応えないの?」
「痛いわぁ……。応えますぅ……。爪を立てないで……。
今日は……してません」
「いつから、何をしていないのかな?」
「昨日の朝からウンチしてません!」
「あら、可愛い顔して、清楚な奥さんが、ウンチだなんて……。
じゃぁ、あんまり出ないか。
残念ですねぇ。……ちょっとがっかりですね。
こんな綺麗な奥さんがたっぷりウンコをひり出すのが見れないなんて……。
あっ、始まりました。
ボブさん!……奥さんのお腹に空気を入れています。
ボブさんは、あの硬い水枕をも膨らませることができる肺活量を持っているんです。
ということは、逆に奥さんにとっては危険すぎる空気浣腸でもあります。
あっ、二回目を吹き込んでいます。……あらら、奥さん!苦しそうな顔をしています。
はっきり、お腹が膨らんでいるのがわかります」
剛は膨らみかけた美紀子の腹を叩いた。腹に響くのか、苦悶の表情を浮かべている。
「さて、ボブさん。……どのくらい空気が入ったんでしょうか?」
「2リットル近く入ってるよ。もう一回だな?」
「あっ、最後の空気を吹き入れてます。
とうとう、奥さん!……あっ、脚をバタバタさせて、一段と苦しがっています。
ボブさんは、指を突っ込んだままで、尻の穴に栓をしています。
ボブさん、もういいですか?」
「出すよ」
ボブは美紀子をしゃがませました。剛が美紀子の両腕を掴んで支えている。美紀子も剛の腕に縋るようにして耐えている。
美紀子は腹がパンパンのようで、痛がっています。
美紀子の肛門がボブの指を咥え込んだまま、飛び出したり引っ込んだりと、激しく蠢いている。
「さあぁ、ボブさんが指を抜きました」
ボビィィ……。
「すごいオナラです。大きな音と共に、一気に空気が抜けていきます。
あたりには、すごい便臭がたちこめてます」
ブビッ!
「あらっ?……オナラが止まったと思ったら、便がつっかえているんですね。
肛門が激しく飛び出しています。
おっと、外側に捲れていって……あっ、大きな塊が見えてきました」
そのとき、長く太い便がミチミチと音を立てて垂れていった。
その後、豪快な破裂音と共にエアマットの上に便が飛び散りながら溜まっていった。
一通り出し終わったのか、菊の花は開閉を繰り返し、ビチビチと下品な音を立てて泡を吹いていた。
その後、再び、空気浣腸が施されたが、音だけで、固形物はほとんど出てこなかった。
マットの上に溜まった便の始末は、当然武史の仕事だった。
「憧れの奥さんのウンコの始末ができるんだぞ。
ありがたいな。……おまえは、いい仕事に就けて……」
剛が笑いながら言った。