揺れる保健室-7
「…………!!」
飛坂は、驚愕で目を見開いたまま固まっていた。
目の前には、友美の意外と長い睫毛。
あの、真面目な相馬友美が自分からキスをしたこと、いや、そのキスがかなり手慣れたものであることに驚愕していたのだ。
呆気に取られる飛坂の唇の間に友美の舌が割り込んでくる。
そのザラついた舌は、飛坂の舌の先をかすめたかと思うと、ドンドン遠慮無しに彼の口の中を侵し始めた。
「っ……」
彼女の濡れた舌が、飛坂の舌を、歯を這うようになぞる。
それだけで頭がボーッとしてきた彼は、唇の端から垂れる唾液もそのままに、友美のキスをただ受けていた。
やがて友美は口を離したかと思うと、唇の端から顎に伝った唾液をチュ、と吸い上げてから、上目遣いで飛坂を見た。
「飛坂……さっきのあたしを見て、どう思った?」
「……どう、どうって……具合が悪そうに見えた……よ」
飛坂の心の内を見透かしたように、友美はクスリと笑う。
『具合が悪そう』なんて白々しい。
散々あたしのよがる姿を見て興奮したくせに。
チラリと視線を飛坂の脚の間に向ければ、ズボンのシワでごまかされているけれど、ちゃんと反応しているのが見てとれた。
虚ろな視線を彼女に向けると、友美は身体に掛けてあった白い掛け布団を足元に蹴飛ばした。
彼女の白い太ももがあらわになり、反射的に生唾を飲み込む。
友美はそんな飛坂の反応をみると、おもむろにそのスカートをさらにずり上げて、いよいよ秘所を晒すのだった。
「!!」
「ね、飛坂見て……」
飛坂の視線の先には紺色の、レースがふんだんにあしらわれた小さめのショーツがあった。
言葉を失いながら友美の顔を見ると、彼女は恥じらうようにキュッと下唇を噛み締めている。
少しの逡巡の後、友美はいよいよ脚を開いて、そのクロッチ部分を片側にずらした。