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【学園物 官能小説】

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揺れる保健室-6

友美が達した事を、壁一枚隔てた向こうで確認した芦屋は、リモコンのスイッチを切った。


どうして、こんな暴挙に出たのかは自分でもわからない。


乱れた友美が自分の名前を呼ぶリスクがあったのかもしれない、というのに。


でも、友美と飛坂が二人きりでいると思うと身体が勝手にそうしてしまったのだ。


芦屋はボンヤリと汗ばんだ手の中に収まるリモコンを見つめた。


このスイッチを切り替えるだけで、自分は友美を思いのままに操れる。


相馬、お前は俺のオモチャなんだ。


それをわからせようとしたかったのかもしれない。


飛坂と二人で教室を出て行ったあの後ろ姿。


それを思い出すと、奥歯に力が入る。


そして芦屋はフウ、と天井を仰いで大きく息を吐いた。






「はあ、はあ……」


友美の弾む息が静まり返った保健室に響いた。


「そ、相馬……大丈夫……か?」


飛坂は固くなった下半身を悟られないように、恐る恐る友美に話しかけた。


でも、大丈夫じゃないというのは、飛坂が一番よくわかっていた。


友美がこんなイヤラシイ声で鳴き、紅潮させた顔を左右にイヤイヤと振りながら、『イク』と叫ぶ。


そんな姿を目の当たりにして、飛坂は初めて友美に対し、オスとしての欲望をたぎらせていた。


一方、友美は。


(もっと、もっと欲しい……)


絶頂に昇りつめたばかりの身体は、未だ鎮まることもなかった。


元よりローターで刺激を与えられていたのはクリトリスのみ。


その下にある淫裂からは、今朝してきた芦屋とのセックス、そして今しがた達したばかりのローターで、ショーツはもはや役目を果たさないほど愛液で濡れていた。


そして、その秘貝が今度はここに欲しいと疼いている。


その疼きは最早自慰なんかでは到底満たされないという事を友美はよくわかっていた。


ゆらりと身体を起こし、飛坂を見る。


彼の真っ赤な顔。半開きの唇。


その唇で彼はあたしにキスをした。


今まで気付かなかったが、キスを交わした後の飛坂の赤い顔は、決して遊びでしてきたわけではなさそうだ。


ならば少なくとも自分に対して嫌悪感は持っていないはず。


ーーそれならば。


お願い、飛坂。あたしの疼きを止めてーー。


そして次の瞬間友美は、自分から飛坂にキスを求めていた。







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