第22話 研修、家禽への対処-3
バッテリーには突起が3本セットしてあり、それぞれの太さごとに『尿道』『膣』『肛門』用なことが見て取れる。 つまりは突起に跨り挿入し、そのままロデオ様のバッテリーに乗れ、ということだ。 括られた腕を背中に回し、顔はフック、ハミ、目隠し、耳栓で拘束された状態で、少女たちは素直に突起を胎内に納める。 突起全体をずっぽり咥え込んだところを確認してから、指導員は、少女たちの両乳首とクリトリスをピアノ線で結んだ。 声は封じられているものの、余程固く結んだのだろう、結わえた瞬間一様に少女の身体が跳ねる。 そうして結んだ3本のピアノ線は、反対側に錘をつけた状態で、バッテリーの前に垂らされた。
手際よく鶏を捕まえた専門生の第一陣が3台のバッテリー電極――少女が跨ったもの――にやってくる。 鶏を太腿に挟み、両手にもった電極を頭部に当てると、おもむろにピアノ線に繋がった小さな錘を蹴とばした。 たちまち振動が伝わり、少女の右乳首がピンピン震える。 バッテリーと一体化した少女に電流を流すよう促す合図だ。 少女は心持ちロデオを挟む太腿を締めると、くぐもった呻きを漏らしながら股間に力を込めた。 オマンコ、尿道、肛門を締めているのだ。 バッテリーは、突起を締められる圧力を電流に変え、通電する仕組みになっている。 強く締めれば締めるほど高圧になるわけだ。 どのくらい強く締めればいいかは、錘の振動で少女に伝えられる。 先ほどは軽く右の乳首に繋がる錘が蹴られたので、『小型の動物だから、低圧で、短く電流を流せ』という命令だ。 低圧といっても桃の果実を圧搾する程度には締めつけなければならないため、決して手抜きでオマンコを締めつければいいわけではない。
電流を頭部に受けた鶏は、短く鳴くと直ぐにダラリと羽を垂れた。 膣を圧迫する突起を懸命に締めつけて電流を流したことで、少女は消耗し肩で息をしている。 ここから首を落し、血を抜き、羽を毟って皮を剥ぎ、或は食に適さない小骨や大骨を外す。 ここは専門生の腕の見せ所だ。 少女の様子に構うことなく鶏をからげ、その場を去って捌きにかかる。 一方、ピクピクと下半身を痙攣させる少女の前には、鶏を携えた列が出来ていた。 鶏を全部処理するまでに、単純計算で8回以上、少女は股間から電流を流すことになる。 その都度ピアノ線で恥部を刺激され、対応した力加減――といってもほぼ毎回全力だが――でもって膣、肛門を締めなくてはならなかった。
さて。 鳥類を代表して鶏を捌いた次は、哺乳類を代表して『豚』にうつる。 成長した豚だと扱うにも特別な機材が必要になるため、この合宿では生後間もない子豚が対象だ。 もっとも、子豚とはいってもゆうに20キロは超えている。
鶏を捌いて鶏肉にした専門生から順番に、豚の檻へ入っていった。 子豚も暴れるので、やはり簡単に捕まえるというわけにはいかないようだ。 最初の1人が一匹を小脇に抱えて出てくるまでに数分がかかった。 そこからは鶏と同様で、子豚にのしかかって抑えつけながら、バッテリーに跨った少女の錘を蹴る。 豚ともなれば、それなりの高圧でなければ電流も効果を発揮しない。 クリトリスに繋がった錘がピクンと揺れると、少女は大きく息をすった。 直後、下半身から筋繊維が浮き出たと思うと、見て解るくらいに膣の入口が収縮する。 尻肉に隠れて分からないけれど、きっと肛門も同様だろう。 つまり、全力で膣と肛門を締めにかかったわけだ。
それでも、豚は一度の電流では気絶しなかった。 悲鳴をあげて、余計にジタバタ暴れる始末。 専門生は舌打ちすると、再度少女の錘を蹴った。 乳首が連動して上下に跳ね、慌てて再度息を吸い込み、股を締める。 背筋を仰け反らせながら突起を咥える少女も必死だ。 目隠しで顔の表情こそわからないが、僅かに見える頬や口許から、緊張具合が見て取れる。
結局合計3度の電流でようやく子豚は大人しくなった。 一匹の処理を終えたあとの少女の息遣いは、鶏とはくらべものにならない荒さだ。 けれどここで終わりではない。 豚を捌きに運びさる専門生の後ろには次の子豚が控えている。 こうして豚に関しても、1人8回ずつ、少女は股間をフル稼働しなくてはならなかった。
……。
処理に関する時間も、豚は鶏の比ではない。 最も手際がよい専門生が豚の処理を終えたとき、既に太陽は空高く輝いていた。 気温も湿度も真夏のソレであり、炎天下作業する専門生も、ただジッと股間を締めている少女たちも、ともに汗でベトベトだ。 けれどもまだ作業の終了は告げられない。 それどころか、もう1台、『食用家畜』の看板をつけた大型のトラックが広場に入ってくる。 荷台は大きな鉄柵で囲まれていて、中には肌色が立錐の余地なく詰まっていた。
それは、大型の豚でもなく、牛でもなく、馬でもなく……まして鳥でも魚でもない。
それは、どれも小柄で、体毛の一切がなく、当然ながら体を包むもののない完裸であり、二本の足で立っていた。 特に身体を拘束されているわけでもないのにピタリと手を脇につけ、虚ろな視線を彷徨わせながら、それでも暴れる風もなく、ただただ疲れた色を漂わせながら佇んでいた。
檻が開き、専門生がこれから処理するべく近づいてきたときも、反抗するでもなく、逃げるでもなく、暴れるでもなかった。 あっけないくらい静かに従い、共に少女たちが待つバッテリーの下に歩いてきた。 一切口をきかず、まして叫ぶこともないので、結局、豚に続いてやってきた大型の家畜の正体を、少女たちが知ることはなかった。