秘密の生徒指導-10
友美の反応で、芦屋の行動はさらに大胆なものになっていった。
その指先はツウと、お腹の上を滑り、ブラの中心部辺りで止まる。
まだ胸はそこまで大きくないが、肌は水を弾きそうなほどピンと張っていて、絹のように滑らかだ。
しかも、指が少し滑る度に、友美は下唇をクッと噛み締めていて、恐らく声が出るのを堪えているのだろう、その姿が愛くるしい。
今まで抱いてきた女の誰よりも若いその肌に、芦屋はむしゃぶりつきたくなった。
「どう思う、相馬?」
「……やっぱり、校則違反になると思います」
「なら、生徒指導として、俺がどうすべきかわかっているよな?」
微かに震える身体を見て、クスリと笑いながら、芦屋は、
「……没収だ」
と小さく呟いた。
作戦通り、とまでは行かなかったが、望んだ展開になった友美。
だが展開を喜ぶ余裕なんて、今の彼女にはまるっきり無かった。
男の前で下着姿を晒す、それだけで気持ちがこんなに昂ぶるなんて。
芦屋は決して欲望のままに身体に触れているわけじゃない、ただそっとお腹に指が一本触れただけなのに、見られているだけなのに、身体は熱く火照るばかりであった。
「相馬、起き上がれ」
芦屋に促されるままに身体を起こした友美は、デスクに座る形になった。
「まずはブラジャーを没収するから、そのブラウスを脱ぎなさい」
命令口調で言われると、背中がゾクゾクしびれてくる。
芦屋のその冷たい瞳が、たまらなく友美の身体を疼かせる。
(早く、早く裸になりたい……)
そう思いながら、身につけていたブラウスを床の上に投げ捨てた。
「胸は、まだ発展途上って感じだな」
芦屋はブラとショーツだけの姿の友美をジッと眺めた。
もともと色白な友美は乳首の色素も薄く、小ぶりの胸にチョンと乗っかるだけの小さな乳首がまだまだあどけなさを残していた。
「相馬、お前はセックスの経験は?」
「ない……です」
「ないくせに、そんな下着をつけていたのか。それで男を誘うつもりだったのか?」
「それは……」
友美の裏の顔を見透かしたような発言に、顔がカッと熱くなる。
妄想の中の自分は果てしなく淫らになれるのだが、実際はどうしてもそこまで吹っ切ることはできなかった。
とことん淫らになりたいのになりきれないもどかしさを友美は感じていたのだが、それがかえって芦屋に火を点けた。