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SM学園・行事幕間
【学園物 官能小説】

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第17話 研修、調理器具として-3

「ま、そりゃそうだ。 あんな子がゴロゴロいたら、それはそれで大変だ。 ということはつまり、私がいたころの水準と、それほど変わってないんだろうな……『学園』の生徒も『学園』自体も」

 そう呟いたきり、口を噤んで教室のようすを眺める女史。 フツリと途切れた会話の穂を握ったまま、【8号】も所在なげに教室を伺う。

 教室では食材の講義が一段落し、『盛付』の講義に移っていた。 『果実盛り』、『魚介盛り』、『汁盛り』の3点を、指導員が『学園生徒』を『皿』に見立てて実演している。

 【2番】は『果実盛り(フルーツ盛り合わせ)』だった。 果実だけが盛られているわけではなく、焼き菓子やクリームといった甘味も備えている。 『挙股(あげまた)』――大の字に寝そべってから膝を立て、背中を浮かせ、腰が水平になるまで浮かせた体勢――になった【2番】のお腹に、柑橘系の皮を剝いた果実が並ぶ。 ヘソ周りには皺皺のプルーンを沿えていて、本来控えめであるべきヘソを無理矢理自己主張させていた。

 乳房には桃や梨のスライスが貼られ、桃色のクリームで覆われている。 乳首には白いクリームが塗られ、その上から大粒のサクランボが塗り込まれている。 遠目にみれば果実と乳房が一体化して、一回り大きくなった爆乳と見紛うばかりだ。 乳房が揺れてクリームが崩れないよう懸命に姿勢を保つ姿は、見る人に対して、果実によって豊胸された不恰好な胸を持て余しつつ、ジッと我慢している印象を与える。 何しろ腰を浮かせているので、大量の食材を載せているだけでも体力の消耗は避けられない。 

 顔は一面の果物畑だ。 スターフルーツがおでこに並び、パッションフルーツを無理矢理こじ開けた口に詰め込む。 鼻フックで全方位に拡張された鼻孔には、スティック状のドリアンが挿されていて、得もいえぬ芳香を漂わせる。 ドラゴンフルーツの果汁でもって、頬や顎には『まんこマーク』の落書きがされていて、果物によるお化粧は、綺麗でもあり無様でもあり、そしてなにより卑猥でもあった。

 股間の装飾も念が入っている。 襞の筋々に糖蜜をまぶし、砕いた焼き菓子やドライフルーツでもって肌を覆う。 肛門付近は乾燥イチジクを貼りつけ、おまんこ周辺は栗のクリームでモンブラン、おまんこ本体は半分に割ったマンゴーを頬張り、膣の分泌物とシロップが混ざった白濁液を溢れさせる。 最後にピンと勃起したクリトリスは、包皮に蜂蜜、本体にガムシロップをまぶされて、キラキラと異様なばかりにテカっていた。

 【22番】には『魚介盛り(魚介の盛り合わせ)』が待っていた。 姿勢は果実盛り同様の挙股だが、下準備が1つ加わる。 鮮度を保つため、体温が常温ではマズイからだ。 全身を氷箱につめて限界まで体温を下げられてから、盛付が始まる。 最初は刺身で、薄く捌いた身は透けるようだ。 鼻、乳首、ヘソ、おまんこ、肛門を中心に円を描いて並べられた。 続いて軟体動物の拵(こしら)えがくる。 海鼠(なまこ)の酢漬けを口に詰め込み、イカそうめんを首筋に貼り付け、タコの吸盤をめぼしい突起――乳首とクリトリス――に吸いつけて、蛤のむき身を脇に挟み、蒸し鮑をおまんこに嵌める。 楚々として控えめだった白い裸体が、あっという間に彩(いろどり)鮮やかに、また生々しく生まれ変わった。 あとは純粋な装飾だ。 水雲(もずく)で陰唇周りを隠し、海月(くらげ)を蓋がわりに顔に被せる。 濡れた髪の毛と相俟って幻想的な雰囲気だ。 ただ、全く息ができないと困るため、ほんの僅かな孔をあけておくのを忘れてはいけない。 必死で海月越しに生臭い息を吸うことで、海月が生きているかのように揺れるのもまた、食事に興を添える工夫といえよう。 お尻の穴には太い子持ち昆布が挿入してあり、やがて沢山の箸が数の子を啄む。 その刺激に耐え、また子持ち昆布を落さないよう身体を支え続けることは、『女体盛り』の名誉に浴した道具としての、当然の責任。 全身隈なく覆った魚介は、猶に10キロを超えている。 実は体温を低く保つため、氷箱につめこまれたことに加え、腸内には冷水浣腸を、胃袋には大量の冷や水を事前に抽入されいる。 常人であれば同じ姿勢を5分と保てないほど過酷な状況……それでも22番は微動だにせず――寒さからくる僅かな痙攣はどうしようもなかったけれど――最初の華美な盛付を崩さなかった。



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