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エロスの神に選ばれし少女〜桔梗
【ロリ 官能小説】

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選ばれし少女-5

 五歳から始まったセックス修行ともいえる暮らし……。
 十二歳になった今では、考えられる全ての性体験を経験して来た桔梗は、完全にオールマイティなAV女優に仕立て上げられていた。
 体はまだ幼児体型が残り、栄養不良からか初潮もまだだというのに……。
 ろくでなしの父だが、結果的には桔梗をパーフェクトな性の申し子に育て上げた事になる、だが、その父との生活も終わりを告げる時がやって来た。
 
 
「お父さん!どうしたの!?」
 昼間から飲んでいた父が突然血を吐いた……。
 病院に担ぎ込まれたが、既に肝臓はぼろぼろで最早手の施しようも無い、長く入院しないでさっさと逝ったのがせめてもの救い……葬式を出すようなお金はなかった、病院の霊安室にお坊さんが来てお経を上げてくれ、後は火葬にしただけ、お墓も無いのでお骨は桔梗が引き取った。


 まだ十二歳の桔梗、保護者もいない状態では非合法のビデオへの出演依頼も無い。
(もう施設に入る以外にないな……)
 そう桔梗が心に決めた時、穏やかそうな顔つきだが目つきの鋭い男が尋ねて来た。
 
 
「お嬢ちゃんにこんな事を言っても気の毒なんだが、お父さんには大分お金を貸していてね……」
「私、お金なんか……」
「ああ、わかってるよ……このままだと施設に入ることになるが……良いのかい?」
「行きたくはないですけど……そうする他には……」
「お嬢ちゃんがビデオに随分出てた事は知ってる、今は本当にマゾなんじゃないか?」
「……」
「もし、そうなら、施設に行かなくても親代わりを紹介してあげよう、名目上の親に過ぎないけどね、それでも施設には行かなくて済む」
「つまり……ビデオに出てお金を返せと?……」
「いずれはね……はっきり言っておくが、俺はやくざだよ、親代わりになるのは若い者の面倒を見てくれてるおばさん、お嬢ちゃんが住むことになるのは組の事務所……だけど最近のやくざは無闇に法を犯さないんだ、お嬢ちゃんのAV女優としての素質は高く評価しているよ、十八歳になったらバリバリ出演して返してもらう、それまでは組の事務所でお手伝いさんのような事をして暮らしてもらう、転校することにはなるが、中学は行かせてあげよう……高校は無理だが……施設に入るのとどちらが良い? 自分で決めれば良いよ」
「施設に入ったらお父さんが借りたお金は……」
「法律に従えば、諦めざるを得ない、ぶっちゃけた話、ウチに来ても来なくてもお嬢ちゃんに請求することはできない、お嬢ちゃんにその責任はないんだよ」
「どれ位の借金なんですか?」
「大体五百万だ」
「……私……付いて行きます……お父さんからは逃げ出したかったけど、施設には入りたくなかったから今までこうして暮らしてきました……五年も先の話になるけど必ず返します……」
「そう言うんじゃないかと思ったよ……お父さんはいつも自慢してたからね」
「お父さんが?……」
「ああ、俺は娘に食わせてもらってる、小さいのにしっかりした娘のおかげで俺は暮らしていられる……ってね」
「そんなことを……」
「まあ、それでも借金してまで飲んでたんだから、俺はお父さんに同情はしないがね……」
「それはそうですね……あの……お名前は?」
「俺か? 俺は門村と言うんだ……恵和会の幹部だよ……」
 


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