投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

大沢商事の地下室
【SM 官能小説】

大沢商事の地下室の最初へ 大沢商事の地下室 86 大沢商事の地下室 88 大沢商事の地下室の最後へ

亜美のショー-5

「いかがでしたか? 亜美は……」
 ゲストが家路に着き、がらんとした地下室で里子が件の監督に尋ねる、亜美はまだ目を覚ましておらず、マットの上に移され、毛布を掛けてもらっている。
「素晴らしい……ここまでやれる女優はそうはいませんよ、責めに耐え抜く表情も良かったし、最後に屈服して失神した表情も凄惨で美しかった」
「では……」
「もちろん使わせてもらいますよ、こんな素材をほうっておく手はない……それにしても以前事務所で見た彼女とは全く印象が違う、何かを持ってるなとは感じましたがそれがなんなのかわからなかった……髪形と化粧でこうも変わるものかと思いました」
「ええ、亜美は田舎の農家で育ったので、綺麗とか可愛いというのは洋風でなければならないという思い込みがあったんです、実際の亜美は日本人形のような顔立ち、それに合った髪型とお化粧にしてあげただけです」
「美人の定義も時代で変わりますからね……彼女は最近ではとんと見ないタイプ、新鮮な驚きがありますよ、妖艶、という言葉がしっくり来る……そこを見抜いたあなたも素晴らしい」
「大したことでは」
「それに、あなた方三人の責めも素晴らしかった……乳房で乳房を愛撫するところなど……仕事を忘れて見入りました……いかがでしょう、あなた方も彼女の撮影に協力していただけないでしょうかね……」


 亜美が目を覚ましたのは監督が帰ってから大分たってからだった、失神に至る責めもさることながら、そこまでもきつい責めに耐えてきた疲れがあったのだろう。
「気がついたわね?」
「ええ……私……」
「失神して、それから二時間近く眠ってたわ」
「ショーは……好評でしたか?」
「大好評、皆さん、亜美によろしく、すごいショーを見せてもらったって」
「良かった……」
「あの監督もすごく褒めてたわ」 
「それじゃあ……」
「ええ、是非採用したいって……シネアートの弘瀬さんって監督さんよ」
「本当に?……シネアートと言ったら……」
「そう、新興だけどぐんぐん業績を伸ばしてるわね、私たちまでスカウトされちゃった」
「え? それじゃあ……」
「ええ、あなたのデビュー作をお手伝いすることになったわ、幸恵ちゃんはちょっと無理だけどね」
「良かった……」
「それとね、あなた、私の店のショーにも出てくれない? ホステスになってくれても良いし、ショーガールとしてだけでも……」
「ええ、喜んで……それに」
「それに?」
「ここのショーにもまた出演させて下さい……」
  
 大沢商事の地下室。
 そこから一人のAV女優が羽ばたこうとした瞬間だった。




大沢商事の地下室の最初へ 大沢商事の地下室 86 大沢商事の地下室 88 大沢商事の地下室の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前