亜美のショー-2
「ゲストは揃った、里子、始めてくれ」
いつものように大沢の言葉で襦袢姿の里子と幸恵がカーテンの陰から出てくる。
「お、今日はちょっと様子が違うな」
「幸恵もだ」
「井上君まで作務衣だ」
少しざわめくゲスト席に里子は微笑みかけるとカーテンを引いた。
着物を着て和服姿の亜美が後ろ向きに正座をしている。
膝を崩して横座りになって左手を床に付き、ゆっくりと振り返る。
その仕草はさっき幸恵と練習したもの、指先に落とした視線がしとやかで妖艶な風情をかもし出す。
先日と同じ化粧を施した亜美は、1000年の時を越えて現代に現れた平安の少女のよう。
「ほう」
「今時、良くこんな娘がいるものだ……」
ゲスト席からささやきが聞こえてくる、壁際に立って見ている件の監督も隣に立っている門村と何か話しながら頷いている。
幸恵のエスコートで亜美が中央に進み出て、ゆっくりと一回りし、深々と頭を下げる、長い黒髪がつややかに揺れ、会場を和の雰囲気に染め上げた。
幸恵が帯を解く。
時代劇で見る「あ〜れ〜」のシーンだが、しっとりと、しかも妖艶に繰り広げられ、はらりと落とした着物が床に綺麗な花を咲かせる。
襦袢姿になった亜美に同じく襦袢姿の幸恵が寄り添い唇を重ねる、幸恵の160cmに対して亜美は150cm、身長差が男役、女役を演出している。
幸恵は亜美の胸元から手を入れ、乳房を揉みしだきながら紐を解く、亜美の襦袢の前がはらりとはだけ、小ぶりだが形の良い乳房が露わになる、幸恵は唇を離し、背後から両手で乳房をたっぷりと弄んだ後、亜美の肩から襦袢を落とす。
床に帯、着物、襦袢と絹の海が広がった。
里子が歩み寄り、亜美の両手を差し出させて両手縛りにすると、吊り上げる。
幸恵が筆を持って亜美の乳首をくすぐる。
「ああ……」
快感に上を向いた亜美……里子はその乳首を洗濯バサミで挟む。
「あ、つ……」
里子は洗濯バサミを亜美の乳房に無数につけて行く、幸恵の筆は腋、脇腹と這っている。
井上が亜美の前に胡坐を掻き、腰巻の前を割ってクリニングスを始める。
「あああ……つぅ……ああっ……」
三人三様に責められる亜美の顔が上気してきて、なお一層妖しくなって来る。
静かな責めだが、ゲスト席は独特のムードに酔い、件の監督も頷いている。
乳房につけられるだけ洗濯バサミをつけた里子が亜美の足首に縄をかけると、幸恵、井上も責めを止め、里子の合図で同時に縄を引き、亜美を開脚させる。
里子がバラムチを持って来る。
パシィ、パシィ……。
里子のムチが洗濯バサミを一気に払う。
「あああああっ……つうぅぅぅぅ……」
思わず腰を引く亜美……幸恵がその腰の紐を解く。
はらりと腰巻が落ちると、脱毛を施したツルツルの性器が露わになる。
「おお」
ゲスト席から声が上がる……長い時間かけて遂に全裸となった亜美……しかし最後に残った白足袋だけでも充分に和の雰囲気を醸している。
里子がはらりと襦袢を落とし、自分の左の乳房を亜美の右の乳房に押し付ける。
幸恵もはらりと襦袢を落とし、自分の右の乳房を亜美の左の乳房に押し付ける。
二人は時に乳房を強く押し付けて亜美の乳房を潰し、時に乳首で亜美の乳首を転がす、この妖しくエロチックな愛撫にはゲスト席からも溜息が漏れる、とりわけ尚子と雅美はうっとりとし、顔を見合わせる。
亜美が感極まってきた頃、井上が天狗の面をかぶって亜美の脚の間に滑り込むと、亜美の太腿を掴んで疣のついている鼻を挿入する。
「ああああっ……･あはあああああああああ……」
この責めに亜美はたちまち頭を仰け反らして喘ぎ、がくっと頭を垂れた……。
和をテーマにした責めはまだまだ続く。
両手吊りのまま亜美は50ｃｍほど吊り上げられ、一旦は緩められた開脚のための縄も再び張られる、開脚の度合いは小さくなるが、脚は固定されたままだ。
里子と幸恵が太い竹竿を亜美の脚の下に置き、両端に縄をかける、二人が同時にチェーンを操作すると竹竿は徐々に上がって行き、亜美のラビアを左右に割る。
「あああっ……」
亜美が短く叫んだその後も、更に10ｃｍほどだが竹竿は吊り上げられ、亜美の両脚がピンと伸びた状態で放置する。
脚が伸びきっているので左右には動けない、竹竿が亜美のラヴィアを割って責め立てる。
「ああああああ……ああ……あああああああああ……・痛い、あそこが……」
悶えれば悶えるほど竹竿は食い込み、痛みのあまり前かがみになるとクリトリスを責め立てる、腕の吊り縄が少し緩んで上半身が固定されないのが却って亜美を責め立てる。
「ああああああああああああああああ……ああああああああああああ……」
悶え苦しむ亜美に、里子は容赦がない。
バラ竹を持ち出すと、亜美を打ち始める。
バシッ、バシッ……。
バラムチよりも音は鈍いが威力は数段上、竹竿上の亜美が仰け反り、前屈みになる度に竹竿が食い込む。
「あああああああああ……ああ……あああああっ…………」
亜美の色白の躰が見る見る紅潮し、汗ばみ始める……。
「竹竿を下げて」
里子の号令で井上と幸恵が竹竿を下げる。
「うああ……・・ああ……ああ……」
身をよじる亜美の脚を押さえつけて足首の縄を外す、反対側の縄も井上が外し、幸恵は手首を吊り上げていたフックを下ろす。
全ての縄から解放された亜美は人前をはばからず、股間を押さえてのたうつ。
「ううううう…………」
「さすがに5年間調教を受けてきただけあるわ、止めてとかダメとかは言わなかったわね」
亜美は潤んだ瞳で里子を見上げて小さく頷いた。
「次も痛いわ、拷問よ……耐えられる？」
「……･お願いします……」