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狙われた人妻
【熟女/人妻 官能小説】

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肉欲の餌食-1

 その晩、仕掛けられたメモの反応を確かめるように密かに盗聴する男がいたことを玲子は知る由もなかった。

(へえ〜俺の仕掛けたメモでかえって燃えてやら・・・俺の期待を裏切ったか、今にみていろ玲子・・・・)

 「お母さん、まだ起きないの・・こんな時間よ」
娘の亮子の声で玲子は八ッとした。もう8時を回っている、土曜日なのだが今日は亮子の部活の試合がある日なのだ。
玲子は素早く脱ぎ捨てられた下着を着けパジャマを着て食卓に急いだ。
「ごめん、お母さん寝すぎちゃった」
昨夜の激しいセックスを物語っているかのような乱れた髪は亮子でさえ想像できた。
「お母さん、髪むしゃくしゃよ」
「そう、ごめんごめん」
年頃の娘にそう言われ照れ笑いを浮かべながら弁当の支度にとりかかった。
「お父さん元気になったみたいね・・・」
亮子のそんな言葉も何か恥ずかしく感じた玲子だった。

 
 それから十日ほどたった朝だった、新聞を取りに出た玲子がふと新聞受けに入った封書に気が付いた。
(なにかしら・・・)
 れいこ様 と表書きされた白い封書、玲子は不安な表情を浮かべながら封を切った

{ ずいぶんとお楽しみな様子でうらやましいです。
ウナギが腹を空かせているのですが、ご注文いただけないでしょうか・・以前お食べ頂いた時は随分とご満足頂けたようでしたが・・・。
 こちらのウナギは空いた腹を何とかアレで紛らわしているのですが・・・どうも満足できないでいます  、今夜もあなたのあの淫らなお姿を想像しながらウナギが頭をもたげようとしています・・・どうかご注文いただけますように  }

玲子は手紙の差し出し人が松川である事を知って震えた。
 (どうしよう夫に知られたら)
その晩、家族が寝静まった深夜 玲子は迷ったあげく食卓のテーブルに向かって手紙を書いていた。

{ 今日のメモはあなたですか・・・困ります、今主人は病気の療養で長く休職中です。
お願いですから暫くそっとしておいてください。
 今は頭が混乱しています、主人が名古屋へ復職してから考えます。
 もう二度とメモなどよこさないでください、お願いします。}

書き終えると玄関から出て松川の家の状差しにそっと入れるのだった。
寝室に入るともう幸一は深い眠りに就いていた、本当にあのような手紙を入れてよかったのだろうかと思いながら、松川のメモを思い返していた。
(あの男、今夜も私の裸体を思い浮かべてしているのかしら・・・あのいやらしい玩具、私の性感帯を知り尽くしたような食いつき・・・もう思い出してしまうわ)
密かに思い返す松川との情交が心の片隅で蠢くのであった。

 翌朝 仕事に出る松川は状差しに入っていた封を手にしてニヤリとしていた。
(えらく早い返事だな、どうれ何を書いてくれたのかな)
封を開けると香水の臭いのする便せんに目をやった。
(そうだったんだ、旦那は病気か・・・復職後に考える・・・しめた、まだ俺にチャンスはあるのか、へへへ、じっくり待つか)
松川は思った以上の反応に機嫌を良くしていた。
「おい、純 仕事に行くからな」
そう言って松川は家を出るのであった。

 まだ吐く息が白く遅い春を待っていたが幸一は3月も残り少なくなったある日、再び名古屋へ向かう事となった。
「あなた大丈夫、無理はしないでね」
「もうそろそろ行かないとな、首があぶないからな」
「今夜するの・・?」
「なんだか気が重くて役に立たないようだ、またの機会にするよ」
最近の幸一は一度は元気を取り戻したようだったが何か不安を抱いているようだった。
 そして家族の見送りをうけてタクシーは駅へと向かって行った。

その様子を夜勤帰りの松川は窓越に見届けていた、
(ようやくいなくなったか、待ち遠しかったぜ、そろそろウナギが疼き出して来たぜ)
松川は不敵な笑いを浮かべていた。

 玲子の日常をつぶさに見ていた松川は玲子の勤め先、普段寄るスーパー、帰宅時間、子供のいない時間帯を調べ上げていた。
第二、四の木曜日、玲子はいつも定休で仕事を休んでいるその日が近づいていた。
 そして三度新聞受けにメモを書いた封書を投げ込んでいた。
{ 奥さま、そろそろご注文願います。
  28日はお休みと存じ上げます、お店はご指定させていただきましたら伺います。
  ご主人様が暫くご出張のようでご安心いただけるかと}
その封は夕刻パートから帰った玲子の手にあった。
(またあの松川からだわ、あれほどもうメモは寄こさないと言ったのに)
玲子はそれども封を開けてしまっていた。
内容はやはり肉体関係を強要しているのである、無視するべきかそれとも警察に・・・
苦渋であるが松川の要求を呑むべきなのか選択が迫られていた。



 
  


  


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