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【学園物 官能小説】

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衝撃の放課後-5








窓の外からは、「バイバーイ」とか「お疲れー」とか、別れ際の挨拶が微かに聞こえてきた。


もうすぐ6時半。全ての部活も終了し、いよいよ学校には生徒はいなくなる。


職員室は一階にあるし、三階の外れまでわざわざやってくる人間は誰もいないはずだ。


それでも友美は足音を殺しながら、目的地である美術室へゆっくり向かっていた。


奈緒と野々村がそこにいるという、友美の読みは外れているのかもしれない。


それほどまでに人の気配がしないこの空間は、静けさで耳が痛いほどだった。


長い廊下に射し込む西日も、ずいぶん威力は弱まって、じわじわと夜が侵食していく。


ふと窓を見やれば、東の空には微かに星が瞬く程。


それでも不思議と恐怖心はない。


ただ、奈緒と野々村がこの学校のどこかにいる、その事実だけが友美を動かしていた。


もし、二人でいる所を見つけたら。


その後のことは何も考えていない。


奈緒が野々村と付き合った、と知った時は自分の事のように喜んだつもりだったけど、二人だけの秘密があると知るや、よくわからない嫉妬心のままに二人の行方を探す自分。


友美の中にある黒い感情の正体は、もはや本人にも理解出来ないのかもしれない。


真面目な顔して、影ではオナニーばかりしていた友美の裏の顔。


きっと彼女には自分でも気付かない裏の顔が、まだまだある。




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