第９話 模擬エスコート②-1
～ ２番の学園祭 ・ 模擬エスコート ・ ～
B棟３Fは、本当なら『Aグループ生』の教室があります。 学園祭の前日（つまり今日）と当日はBグループにレンタルしていて、娯楽系の模擬店が催されていました。
１組の教室には『ビニールプール』が４つ並んでいました。 看板にあったように『金魚すくい』と『スーパーボールすくい』、『ヨーヨー釣り』に『ぷりょ――ゼリー状の小粒なスライム――すくい』という『掬いモノ』の模擬店です。 スクール水着姿をしたBグループの先輩方が待っていました。
さて、【A２番】先輩はスカートをからげてしゃがむと、渡された『ポイ』で器用に金魚を捕まえます。 ポイポイ、ポイと、まるで玩具を捕まえるように、連続して金魚が盥に溜まりました。 先輩、無茶苦茶上手です……上手すぎて逆に引きます。 どんだけー、って感じですねぇ。 続いてスーパーボール、ヨーヨー、ぷりょと挑戦して、悉く大漁を納めました。 ビニール袋に入れて貰った獲物は、容赦なく私のアナルフックに引っ掛けます。 うーん……ズシッと来ますね。 特に『金魚』のビニールには水が沢山入っているので、お尻の穴が引っ張り出されそうな感覚でした。
店番をするBグループの先輩方は、お手本を見せてくれました。 【A２番】先輩が上手過ぎて見劣りするものの、先輩方もすごく上手です。 ただ、お手本は実際のビニールプールは使いません。 使うのは、先輩たちの『身体』です。
先輩が身体を『くの字』に曲げて、お腹に水を溜めます。 そうしてお臍を中心につくったプールにヨーヨーを浮かべると、自分の身体をプールに見做してヨーヨー釣りを見せてくれます。 また、脚を伸ばして床に座り、ギュッとお股を閉じて作った股間の隙間に水を溜め、金魚掬いのコツを教えてくれます。 脇を締めてオッパイを両側から挟みこみ、出来た谷間に『スーパーボール』を浮かべます。 マングリ返して拡げたオマンコに、これでもかと『ぷりょ』を詰め込みます。 そうやって自分で自分を玩具扱いしているというのに、先輩方はみな落ち着いていました。 恥ずかしがる素振りもなく、異常な行為をしている気配もなく、ニコニコと明るく接客してくれます。 これが学園が謂う所の『上品な振舞い』なんでしょうか……。
ずっしり重たくなったアナルフックを締めながら、隣の部屋に移動しました。 Bー２組の遊戯系模擬店です。 看板には『当てモノ』とあって、部屋には『わなげ』『射的』『ダーツ』『ボールなげ』の４種類です。 先客が各遊戯をしていたため、【A２番】先輩と一緒に後ろからチェックすることにしました。
『わなげ』のコーナーでは、仰向けになった【B９番】先輩が、スカートをめくって上半身を茶巾寿司のように括っています。 的は『クリトリス』と『手』、『足』そして『乳房』に『乳首』だそうで……投げた輪が乳首に引っかかって収まれば『乳首ポイント、１０点でえす♪』、右手にすっぽり入れば『右手ポイント、２点でえす♪』という具合に大きな声で発表していました。 どちらかというと普段は不愛想な先輩だけに、的になって微笑む姿には驚かされます。
『射的』の棚には、スカートを捲った【B２３番】先輩が、M字に足を開いて座っています。 射的のコルク弾がクリトリスに当たると、そのまま後ろに倒れるようです。 『うまく倒れて棚から落ちれば景品が貰えるけれど、倒れただけでは景品なし』と説明していました。 倒れるって……棚の高さは１．５メートルはありますが、あそこから後ろに倒れて、そのまま床に落ちるんでしょうか。 まさかと思って眺めていたら、そのまさかでした。 グッと銃を構えた手を伸ばし、おまんこギリギリに銃口を寄せて、パンと打ちます。 そりゃあ外れるわけありませんから、クリトリスに直撃しました。 【B２３番】先輩は、けれど笑顔を崩しませんでした。 しかも、あろうことかそのまま背後に倒れたんです。 当然、ドシッ、鈍い音が教室に響きました。 M字開脚のまま受け身を取らずに倒れた先輩が、背中をしたたかに打った音です。 とっても痛いはずですが、やっぱり先輩は笑顔でした。 そしてM字開脚の姿勢を解くと、ニッコリ笑って景品を差し出していました。
『ダーツ』といっても、バーにあるようなポイント制の電子ダーツじゃありません。 先が吸盤になっている古典的な安全ダーツです。 的はやっぱりヒトでした。 スカートをまくって剝き玉子みたいなツルツルのお尻を差し出しているのは【B５番】先輩です。 お尻には赤と黒で幾重にも輪が描いてあって、『１０点』だとか『２０点』だとかの文字もボディペイントしてありました。 先輩はお尻の下から顔を覗かせ、『ケツマンコにピッタリ納まれば１００点でえす♪ ダーツがくっつかないとポイントはつきません！』大きな声で説明しました。 グッとお尻を鷲掴み、左右に拡げればお尻の皺がピンと伸びました。 はち切れそうな笑顔のせいで、とっても堂々として見えます。 でも、両手を尻たぶに回し、お尻の穴をおっぴろげてるわけですから……実際はみっともなくて、馬鹿馬鹿しくて、ただの恥ずかしい恰好ですよ。 なんであんなに爽やかな笑顔できるんでしょう……と思っていたら、私の疑問を見透かすように【A２番】先輩が教えてくれました。 Bグループ生は学園祭の間中、表情は笑顔のみ許可し、笑顔以外の表情を浮かべた場合、管理委員がこれを矯正、ないし指導すること――道理でみんなして、揃って貼りつけたみたいな笑顔なわけです。 流石は先輩、と思います。 私だったら、例え作り物の笑顔だとしても、オマンコの感度を限界まで昂ぶらせられて、自分で自分を苛まされていたら、笑えるかどうか疑問ですよね……。