第6話 だしもの練習-2
午前も学園祭の準備です。 私達の教室はB−2組の模擬店に使用するため、学園祭に使用しない『F棟』――通称スカトロ棟と呼んでいる、水を抜いた室内プール付きの大教室がある建物です――で最後の練習に取り組みました。 目標は2つ。 『全グループ』で『3メートル越え』を達成することと、『芸術性をだすこと』です。 前者は解説するまでもありませんよね。 昨日『3メートル』を超えたのはたった1グループです。 残りの4グループも、あと少しで3メートルまで来てはいるのですが、あと少しの壁を超えられていません。 全員揃って超えて初めて、クラスで『3メートル』を達成できたと胸を張れると思っています。 後者は、排泄を繰り返す中で昨日目覚めた私達の意識です。 一昨日までは『ただ水を飛ばせばいい』くらいに考えていました。 でも、そうじゃなかった。 排泄噴水する3人を如何に来賓にお見せするか――噴水はただの水しぶきじゃありません。 周囲の装飾を踏まえた、立派な総合芸術だと気づいたんです。 どこまで出来るか分かりませんが、色々工夫して、全員一致団結した立派なウンチ噴水を見せたい気持ちは共有できている。 全力で、全身全霊をかけて、最高のウンチ噴水にするよう頑張ってみるつもりです。
ちなみに『事前洗滌』の予定はありません。 みんなで申し合わせて、今日の昼食はクラス展示以外の子に全部食べてもらうことにしました。 朝から何度も浣腸していますし、こうすれば不慮の軟便によって、お尻から放った『ひまし油』が汚れる可能性もなくせますから。
C−2組が浣腸を終えてメイン展示の練習を始めた頃、C−1、3組がF棟大教室に入ってきました。 そういえば彼女たちも、教室をBグループ生の模擬店に提供するんでした。 教室が使えないのはCグループ共通の悩みです。 どうやら彼女たちもクラス練習を始めるようで、のそのそとプールサイドに出てきました。
考えてみたら他クラスの演技を見るのは初めてです。 どんな演技なんでしょう? 最初の打ち合わせで『1組はおまんこ』『2組はオケツ』『3組はおしっこ』とだけ聞いたものの、詳細は知りません。 一番気になることは、私たちよりどれくらい上手なのか、です。 昨日のチェックでは私たちが最下位だったとして、差は詰まったのか、広がったのか。 ――今まで他のクラスのことなんて考えていなかったのに、いざ目の前で練習が始まるとなると、急にソワソワしてきました。 気にならない、といえば嘘になります。
両クラスとも、心なしか顔色が悪いのが気になりますが、淡々と準備をしています。 自分達以外を気にする様子はありません。 よっぽど自信があるか、もしくは2組なんて眼中にない、という気持ちの表れでしょうか……。
しばらくして、先に練習に入ったのはC−1組でした。 まずドロッとした褐色の液体を飲みほすと、組体操の要領でピラミッドを作りました。 4人、3人、2人、1人で段を組む10人ピラミッドです。 下の7人は四つん這いでしたが、上の3人はまんぐり返しの体勢でした。 肘を床につけて両手を股に回し、見せつけるようにクパッと陰唇を拡げます。 皺一つない状態まで引っ張ってつくったおまんこは、くすんだ10匹の蝶々のようでした。 しばらくビラビラを上下させてから、おもむろに、ピュゥッ、10人同時に首輪を光らせ、オマンコから十条の飛沫が噴出します。 下の7本は床と水平に、上の3本は垂直に。 電灯の明かりを反射させてキラキラ輝くおつゆの噴水は、あたかも十字架のように空中で交差します。
「「わぁ……」」 「「すっご……」」
私達の口から自然に嘆声が漏れました。 遠目に見ているだけで、凄さが十分に分かります。 あれって、オシッコなんかじゃありませんよね。 出てくる穴がオマンコです。 つまり彼女たちが噴水してるのはバルトリン腺液、いわゆる『潮吹き』……ピラミッドという不自然な体勢で、しかも10人揃ってなんて、正直舌を巻くより他ありません。 10人同時に絶頂するだけなら、私達にも出 来そうです。 でも同時に『潮』を吹くとなると、しかも高さや量を揃えるとなると、これは簡単にはいきませんよ。 オシッコやウンチと違って浣腸で補充も出来ませんから、あの量は自分達で分泌した天然自然のオマンコ汁なわけです。 どういう練習をすれば、ああも見事に揃えられるんでしょうか?? ちょっと想像つきません。