廃屋で-4
地面に敷いたビニールシートの上に寝かされた幸恵は放心状態だ、息もまだ大分荒い。
「井上君のってすごいでしょう?」
「ええ……口から出てくるんじゃないかと……」
「おおげさよ」
「社長のも……まさかあんなに……」
「ん? わしがどうしたって?」
「まさかあんなに固いとは……20代の男性のようでした」
「嬉しいことを言ってくれるね、お世辞でも嬉しいよ」
「お世辞じゃなくて……驚きました……とても70代とは……」
「ありがとう、相手にもよるんだ、片足吊りで抱き抱えてた時の幸恵の表情にグッと来てたからな」
「井上さんのは……驚きましたけど……社長のは……感じました……すごく……」
「そうか? 嬉しいね、また若返った気分だよ」
大沢は本当に嬉しそうだ。
「確かに立派にそそり立ってましたよ、ピストンも力強くて速いし……とてもぽっくりは逝きそうにないなぁ……」
井上も珍しく笑いながら言う、軽口を叩く男ではないだけに信憑性を感じる。
「幸恵ちゃん、アナルは使えるの?」
里子が唐突に聞く。
「え?……アナルですか?……いえ……」
「その気があるなら開発するわよ」
「何日もかかるんじゃ……」
「人にもよるけど、大抵はその日の内に男性を受け入れられるようになるわ」
「男性を……」
「まあ、流石に井上君は一日やそこらでは無理、大沢さんになるけど……」
「おいおい、里子……無茶を言うなよ、こんな年寄りにアナルとはいえ処女を捧げさせるな」
「いえ……里子さん、お願いします」
「え? 無理しなくて良いんだぞ、強要したらセクハラだ、それともこう言うのはパワハラと言うのかな……」
「いえ……そういうつもりではなくて……捧げるとかそういうことでもなくて……」
「私にはわかる……そこまでしたいんでしょう?今の気分のうちに……」
「はい……」
「浣腸もする事になるわよ、わかってると思うけど」
「ええ……今ならそこまで踏み出せます……今を逃すともうずっとそこまでは踏み込めない気がするんです」
「やっぱり私が見込んだとおりだわ……あなたには充分にMの資質があるわね」
「里子さん、縛って下さい」
里子が浣腸器の準備をしていると、俯いたまま幸恵がボソリと言う、衣服は既に全て取り除かれ、全裸にされている。
「浣腸されるのに?」
「はい……」
「いいのね? 排泄を晒すことになるのよ?」
「縛られてなければ……逃げ出しそうで……」
「ええ、それくらい恥ずかしいでしょうね、でも、それを見られる、晒す覚悟があるのね?」
「はい……死ぬほど恥ずかしいだろうなとは思うんです、でもそれを見られた時、自分がどれほどの高揚感を感じるのか……惨めな思いだけかもしれませんけど……」
「あなた、本物よ……そこまで自分で言い出した娘にはまだ会った事がないわ……その通りにしましょう」
里子は幸恵の右手首と右膝、左足首と左膝をそれぞれ縛る。
「これで動けないわ、這うこともままならない……液を入れるわよ」
「……はい……」
湯煎されて生ぬるい浣腸液が幸恵の直腸を満たして行く。
「ああああ……」
「入ったわ、しばらく我慢して」
「……はい……うう……」
「まだよ……」
「……里子さん……やっぱり恥ずかしい……」
「もう遅いわ、液は入れちゃったしトイレに駆け込むには縄を解かなきゃ」
「あああ……出た物だけでも……」
「わかった……井上君、草むらまで運んであげて……幸恵ちゃん、我慢よ」
「はい……ううううううううう……」
井上が抱き抱え、草むらにしゃがませるとすぐに戻ってくる。
「あ……あ……あああああああああああああああああああああああ……」
幸恵が天を仰ぐ……ブリブリと大きな音が響く。
「ああああああああああああああああああああああ……と、止まらない……」
しばらく天を仰いでいた幸恵ががっくりとうな垂れる、排泄が止まったようだ。
「井上君……」
「だめ、来ないで……来ないで下さい……」
幸恵はしゃがんだ格好のまま歩を進め、こっちへ来ようとしている。
だが、傾斜がある上、深い草に足をとられる……つんのめった幸恵は転がり落ちる。
井上が駆け寄り、抱き上げて運んで来る。
「大した根性よ……もう一本入れるわね」
「おい、里子、無茶をするな」
「いいえ、あなたもそれを望むんでしょう?」
里子が幸恵に問いかけると幸恵が頷く。
「里子、どうしてそう思うんだね?……」
「排泄の場面、まだ晒してないわ、次の一本ならもう固形物は出ない、浣腸液……今度はぬるま湯だけど、それが噴出するだけ……それなら晒したいわよね?」
「はい……固形物だけはどうしても……覚悟は決めたつもりでしたけど」
「それでも強いM性よ、そのM性が浣腸晒しを見せなさいと彼女に命じてるの、そうでしょう?」
「……はい……お願いします」
ぬるま湯が再び注入され、勢い良く噴出を始める。
「あああああああああああああああああああ……」
ビニールシートに膝を付いた幸恵のアナルからぬるま湯が草むらに勢い良く噴出される。
「ああああああああああああああああああああああああああ……ああ……」
ぬるま湯が全て出尽くすと幸恵は突っ伏してしまう。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
荒い息をついている……それほどの恥ずかしさだったのだ……。