夜這い-5
5.
「おチンチンに唾を塗って頂戴。乾いていると巧く嵌らないし痛いから」
「はい」
横向きのまま股を開いて言われるままに素直に唾をまぶしている昇のペニスを摘んで、美佐子は自分の股間を近づけた。
ペニスを引かれた昇は、導かれるままに美佐子に身体を被せた。
「もっと下よ」
待ちかねて肉棒を突き立てる昇に、美佐子は声をかけて腰を掏り上げた。
「そこっ」
亀頭が膣口に合わさると、昇は腰を突き入れた。
「ああぁっ〜〜奥さんぅっ」
「おおおぅぅ」
たっぷりと唾をまぶした肉棒は、愛液に濡れそぼった膣に一気に根元まで嵌まった。
「奥さん〜おくさん〜アア〜奥さん」
無我夢中で腰を煽る。
「そうよ〜そうよ」
「ああ〜もう〜もう〜僕〜もう〜〜〜」
雁首の傘が開いて、肉棒が跳ねた。
一瞬の昂りが頂上を越えて、静まった。
「おくさん、すみません」
「いいのよ、いいのよ、とても好かったわ」
あっけない終わりに、美佐子は取り残された思いが残ったが、逞しい肉棒の荒々しいまでの挿入と降り注いだ精液の飛沫を受けて、子宮がうねっている。
蒸しタオルで男根を拭い、股間に溢れた愛液を拭き取る。タオルに鼻を近づけると、隠微な精液の匂いが鼻腔をくすぐる。未だ嗅いだこともないが梨の花の匂いと言われる精液の匂いに、乳首が反応してピクリと蠢いた。
「奥さん、又、来てもいいですか?」
「もちろんよ、私の方からお願いしたんだから、メールで連絡するわね」
ズボンをはいた昇は、静かにベッドを離れると、足音を忍ばせて勝手口を出て行った。