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大沢商事の地下室
【SM 官能小説】

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裕子のショー-1

前回と同様、里子は30分ほど早めにやって来た。
 今回はM女、裕子と一緒なのであらかじめ大沢に連絡を入れてある。

「おう、来たな、待ってたよ」
 今回も応接スペースでパイプをくゆらせている、今日は音楽も流れている、古いソウルミュージックのようだ。
「もう事務所の方はよろしいんですか?」
「ああ、ここのところは少しヒマなんでね、言わなくてもみんな帰った」
「音楽の趣味もあおりなんですね」
「ああ、趣味というほどのものでもないがね、黒人音楽は好きなんだよ、ジェームス・ブラウンやオーティス・レディングとかな、元気になるような気がしてな」
「聴く栄養ドリンクというわけですね」
「ははは、実際に栄養ドリンクも飲んでるよ、夕べは鰻で精もつけとるしな」
「やる気満々ですね」
「それくらいしてやっと普通じゃよ、井上君も来とるな? じゃあ、下へ行こうか」
 
「今日はゲストは何人ほどでしょうか?」
「ああ、夫婦が一組増えて8人だ、門村さんも来るそうだ」
「門村さん? 今回は仕事じゃないですよね」
「ははは、純粋に趣味だな、だけど解るよ、普通じゃ見られない代物だからな、見逃す手はないさ」
「ご期待に添えるといいんですけど……」
 裕子が少し心配そうに言う。
「心配には及ばないよ、君のM性はこのあいだ確かめさせてもらったし、責め手は里子だしな」


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