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double-dealer
【学園物 官能小説】

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底のない沼-8

服を全て脱いで、父と母が普段寝ているダブルベッドに横になる。


そして漫画のページをめくれば、男が執拗に女を責め立てる淫らなシーンが延々と続いていた。


女は両脚をしっかり広げさせられて、男にその中心部を舐られている。


そのシーンと同じように、友美も両脚をM字型に広げてみる。


それだけで、また女芯が疼き、息が荒ぶってきた。


女は、大切な所をじっくりじっくり舌で舐められており、男の舌先からはツウ、と唾液なのかそれとも女の濡れている液体なのか、糸を引いている描写だ。


男の舌に見立てた指で、男が女にしているように下の方からゆっくりなぞりあげると、


「んあっ!」


と、自分じゃないような声が出た。


自分のものと思えない、高くて甘えたような声に、また変な気持ちが押し寄せてくる。


おっぱいだってまだ膨らんでもいなくて、陰毛すら生えていない、あの頃の自分。


テレビアニメを観て喜んでいた自分が、両親の部屋で服を脱いで、自分の身体を慰めている。


そんな性の目覚めを思い出しながら、友美はヴァギナを弄っていた。







「ん……、はあっ……」


声を押し殺しながら、ショーツの中に入れた手を慣れた手つきで動かす。


トイレの個室。授業は間もなく始まる。


そんな短い時間の中で友美は、オナニーを始めていた。


奈緒に英訳のわからない所を質問されていて、ふと奈緒と野々村もいつかはエッチをするんだろうかと思った瞬間、男と女の絡み合いを想像してしまい、身体が昂ぶってしまったのだ。


こうなると、もう止められなくて、英訳を教えて欲しいと頼んできた奈緒を置いて、「トイレ、行ってくる」とここへ逃げ込んできた。


あと少しで授業が始まるからか、トイレは誰もいなかった。


お腹が痛いと言えば、教室に遅れて入っても大丈夫だろう。


普段真面目なあたしだから、きっと信じてもらえると確信しながら。


そして友美は、絶頂に向かうため、ショーツの中に入れた手を少し荒々しく動かした。


「ああっ……ん……」


押し殺しながらも、声は勝手に出る。


朝も自慰をしたはずなのに、止まらない。


「んんっ……あ……あ……」


指先の感覚だけで、クリトリスが尖っているのがわかり、それを弾くように擦ると、自然と脚が閉じてゆく。


「…………あああっ!!」


天井を仰ぎながら、一心不乱にヴァギナを責め立てると一気に頭の中が弾けて真っ白になる。


友美の欲望は、まるで底のない沼だった。


そして、その欲望はさらに大きく歪なものへと変化するとは、この時の友美はまだ知らない。


(お願い、あたしの身体の疼きを誰か鎮めて)


「あっ、ああっ……! あああんっ!!!」


ただただ友美は、予鈴が鳴るのを聞きながら、絶頂をその身体に刻みつけていた。




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