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double-dealer
【学園物 官能小説】

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底のない沼-2

淫貝からは滴り落ちそうな程の蜜の音が、部屋に響いていた。


「あんっ、あっ、あっ、もっと……激しく……」


友美の頭の中で、男に激しく犯されている自分の姿がよぎる。


これがいつもオナニーの時に想像するシチュエーションだった。


必死に抵抗するも、男は難なく友美をねじ伏せ、ひたすら本能のままに犯す。


そして、友美もまた、嫌がりながらもその快感に溺れていってーー。


「ああっ、あんっ……気持ちい……い……」


早く、実際にこんないやらしいセックスをしてみたい。


そう思いながらあげる声は、普段よりも高く、甘えたような雌の鳴き声。


さしずめ今の友美は、本能のままに快楽を貪る淫獣であった。


そして、理性なんてまるでなくなった淫獣は、固く尖ったクリトリスを一心不乱に苛め続ける内にーー。


「あああああっ!! イクイクイっちゃうぅっ!!」


と、一瞬だけ全身が硬直し、それから崩れ落ちるがごとく脱力するのだった。






「友美〜、この英訳わかんないんだけど」


友人の桜井奈緒(さくらいなお)が、友美の席にやって来る。


朝礼が始まるまでの僅かな時間。


クラスメイトの大半はまだ友達とおしゃべりをしていて、教室はいつも通りにざわついていた。


友美の隣の席の主も、友達と廊下でおしゃべりしているらしく、その空いた席を借りた奈緒は、トレードマークのお下げ髪を揺らしながら、机の上に教科書を広げてきた。


奈緒は真面目そうな見た目の通り、かなり頭がいい女の子である。


そして実は、友美の成績もなかなかのもの。


そんな勉強が得意な二人は、休み時間なんかはこうやって勉強のわからない所について教えあったり、問題を一問一答で出したりしながら過ごしている。


だからクラスメイトからは、友美と奈緒はかなり真面目な女子だと思われていた。


……ついでに、かなり地味な女子であるということも。


友美もまた、それを充分自覚していた。


スカート丈だって膝丈位まで長いし、髪も染めたこともない。


奈緒と違ってショートのヘアスタイルゆえに、ヘアアクセで遊ぶこともない。


奈緒もまた、お下げといういささかダサいヘアスタイルなのだが。


とにかく、学年一美人の水野や、クラスの派手目グループのリーダー・河井とは雲泥の差の地味子。


それが友美と奈緒だった。





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