僅かな希望-1
タクミはまた、
愛撫をし始めていた。
ちづるは
エッチをしたいという欲望と
タクミへの恐怖心
2つの感情が入り交り
震えている。
数を数える、という事をこなすのに
必死だった。
それしか、出来なかった。
頭の中が真っ白に、
ぼんやりとしてくる。
それでも、
数を数え終わればエッチが出来る、
と僅かな希望を持っていた。
「 〜っ、はぁ、、 ぁ あ
は っ はぁ 」
4じゅう
3 〜っ、、
タクミは
愛撫をしながら時折、
中指をちづるの膣の中に
ぬるりと入れる。
指はゆっくりと
クリトリスの横を通るが
タクミは、少しの時間触ると、
すぐに指を抜いてしまう。
それを、何度もじっくりと続けた。
ちづるは
我慢の限界だった。
タクミに哀願する。
「 〜っ、、 ふぅ っ
んっ、、 私 〜っ、
もう 」
「 、 、はーーー、、
なぁに? はーーー、、」
「 〜っ、、
がま ん 出来ない、 、
エッチ したい 〜っ、、」
「、 、、はーーー、、
ふ ふふっ 」
「 〜っ、? 、 ふ ぅん 」
「なんかーー、、
セリフっぽいねぇ 」
「 っ! 〜っ、 、」
「『我慢 出来ない?』
ふふっ、、
エロDVD で、誰か言ってたなぁ。
はーー、、 あ、
ななみちゃんだ 」
「 〜っ! 、 、、 ふぅ んっ」
「 、、 後、何回 ?」
「 ぇ? ぁ、、 あと、
4回 〜っ、 、 はぁ 」
あと 4回で
やっと エッチが 、、
タクミ 君と
早く 〜 っ、、
早く
「 っ はーーー、、
そんなに、俺の股間ばっか
見ないでよ
はぁ、、 脱いであげよっか、。」
「 ぇ、? 、、ぁ 」
タクミは
ズボンとパンツを同時に脱ぐ。
完全に勃起している。
ちづるはそれを見て
ごくんと唾を飲み込む。
タクミは、ちづるに
覆い被さり頬っぺたにキスをする。
至近距離で
2人は見つめ合う。
タクミは優しく微笑んでいる。
が、
ちづるはタクミの動きに気がつく。
タクミの息が荒い。
ぼんやりとしたちづるの視界の中。
タクミの身体が揺れている。
ちづるは
ゆっくりと視線を落とす。
「 、 ぇっ? 」
タクミは、
オナニーをしている。
ちづるは目を疑った。
しばらくぼんやりとタクミを
見ていたが、ハッとする。
射精をしてしまったら、
エッチが出来ない。
「 〜っ、ま っ て、、
タクミ君 っ ! 」
「 はーーー、、っ はぁ、、
ぁ″ーー、、、
はぁ ぁ 〜っ! 」
タクミは射精した。
白くねばついた液体が
ちづるのお腹の上に落ちる。
射精をした瞬間の顔を
ちづるは見ていた。
タクミは、
その瞬間、意地悪そうな顔をして
微笑んでいた。