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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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69-1

タクミは早崎との情事をふと
思い出す。
自分の性の基準は
早崎との関係によって作られた。

今になってそれを自覚する。

2人は先ほどの体勢のまま、
タクミがちづるを見つめて言う。


「、、、ちづちゃん。」

「ん?」

「69。 しよっか。」

「 え? 、、、、。」

  ?

  シックス  ?

     ん ?

「えっ? 
 まさか、知らないの?」

「 っ、! ぇーーーと、 」

「っ えーーー!?
 大人なのに、知らないのー?」

「〜っ ! 
 、、、知ってる よ、、。」


「、、、ふふ ちづちゃん。」

タクミはちづるの頬を
優しく撫でながら言う。

「嘘がーー。
 左手から、出てます。」

「っ ! 」

「ご めーん。冗談。
 知らない大人もいると思うから、
 大丈夫だよ。 」

「、、、 うん。」

「 ぁーー、、じゃあさ、
 当ててみてよ。」

「 え?」

「しっくす ないん 
  とは。
   なんでしょー?」

「 え? 、 と、 、、。」

「あ。 ちなみに
料理名では、ありません。
 話の前後を思い出して
   考えてみましょう。」

「っ! ん、 うん、 、、。」

 シックス ナイン

  えーーと、 69 ?

 69しない? って
    タクミ君は言ってた

 69   

    数字 、 、、だから

  
 んーーー? 
       難しい

 何か エッチな事 
   だよね  きっと 

「はーい、10秒前。
 罰ゲームあるからねー?」

「 え!?」 

「10 9  8  、、、」

「待ってっ ! 
 あの、 するんだよ !」

「?」

「あのね、?  69回!
      するの!!」

「、、、 何を?」

「 〜っ、 ぁの、 」

  何を だろう

   セックスを69回

 な、訳ないっ!
  
   不可能 、 だから 


「何をーー? 
  69回するの?」

タクミはニヤニヤしている。
ちづるは考えた末に閃いたが、
自信はなさそうだ。
小さな声でボソッと言う。

「、、、好きって気持ちを
  数えながらキスを 」

「 え?」

「相手の、身体全身に、、。
 キスを するの。」

「、、、。 どっちが?」

「え?」

「どっちがキスする方なの?
 男が女に?
  それとも、逆?」

「、 、〜っ 
 2人、合わせて69回。
 、、、先に話し合って
  決める  、、とか。 」

「、 、、。」


「、 、、、。 

 ごめんっ 
  本当は 全然っ! 
    分かんない。
   あの、正解を 」

「、、、、。」

「教えて ください。」


ちづるが答えを言った時
タクミは少し驚いた顔をした。

ちづるは、自分がまた
検討外れの事を言ったのだと
思っている。

タクミが言う。

「 正解 っ 」

「 え?」

「なんだー。
知ってたんじゃん。69。」

「 えっ? 、、嘘。」

「 本当だよ。」

「、、、。 
   嘘だよーー!
 私をからかってるでしょ? 」

「本当だってば。
当たってたから
 びっくりしちゃった。」

「、 、 、、、。」


  本当に? 

  本当にそれが
   シックスナイン なの? 

 キスを? 数えるの?

 愛情の確認 

 って感じの 
    プレイ とか?


「決めよっか、回数。
 あ、服脱がなきゃーね。」

「え? 、、、うん。」


タクミが布団の中で服を
脱ぎ始めた。

ちづるもタクミの様子を見て
少し戸惑いながらパジャマを脱ぐ。


「じゃー俺30回。
ちづちゃん39回ね。」

「 、、、うん。」


2人は下着も脱ぎ、裸で
布団に入っている。
ちづるが戸惑いながら聞く。

「どうやって、、
  数えるんだっけ?」

「んーー? 
それは、してもらう人が
    数えるんじゃない?」

「ん、 そっ か。」

「、、ふふっ 大丈夫だよ。
じゃあ、ちづちゃんからして?」

「ぇ ? 、 、、うん。」

「全身に、だからね。
  顔だけじゃ駄目だよ?」 

「 、 ん 
 あ。 電気 消すね。」

「 ぇーー? 」

「〜っ、 69は
 電気を消してするものだと 、」

「 ふーーーん、、、」


タクミは面白そうにニヤニヤしている。
ちづるは、さも自分が69を
知っているような発言を
した事に急に恥ずかしくなった。

顔が熱くなるのが分かり、
それがバレるのが嫌で
急いでリモコンを持ち
豆電球にした。

ちづるが、
タクミに覆い被さるような体勢で
四つん場になる。
タクミは
仰向けで、両手を頭の下にいれて
ニヤニヤしながら
ちづるを眺めている。


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