15才-4
***
タクミとちづるは
少しの間テレビを観た後に
夕飯を取る。
その後片付けをして
先にちづるがお風呂に入る。
その後タクミが入り、
あがるとちづるは寝室にいた。
ちづるは
布団の中でうつぶせになり
本を読んでいる。
1度、タクミを見て微笑むと
視線をまた本に戻す。
タクミも布団に入った。
タクミもうつぶせになり、
スマホをいじる。
20分ほど、沈黙の時間が続いた。
ちづるが本にしおりを挟ませて
パタンと閉じる。
うつぶせのまま伸びをして言う。
「眠くなってきたーー、、。」
「 そろそろ寝る?」
「 うん。 、、そういえば、」
「ん?」
「さっきの話って、
どの辺が暗黒だったの?」
「、、ぁーー、、、。」
「暗黒時代って
言ってなかった?」
「んーーと、まぁ 、そうだね。
その人との関係続けながら
高校で彼女が出来たから、、。」
「うん。」
「2股? かけてるつもりは
なかったんだけど、、、。」
「うん。」
「その、ね?
童貞捨てた相手
早崎さんって人だったんだけど。
その人、最初に言ってたんだよ。
別に、、
俺に彼女がいてもいい、とか。
なのに、、、。 」
「 彼女が出来てしまった
タクミ君を責めた。とか?」
「そうそう。
まぁ、今考えたら俺も
ガキだったとゆーか。
あれじゃん、、ほら、
女の人はさぁ、、。
エッチを していくと 」
「うん ?」
「エッチ、、すると、 どんどん
、 、 、、。 」
相手に依存して
男の 行動を
細かく把握したがって
それが 出来ないって感じると
苦しむ
って
思ってたけど
、 、 、、、。
ちづちゃん は?
「 ? どんどん?」
「んーー?
なんか、どんどん
こう 、、ほら。
辛そうに なっちゃうじゃん。」
「 んーー、、? かなぁ?」
「、、、普通は ね。」
「 ぇっ? 、、、そっか。」
ちづるは普通、という言葉に
一瞬だけギクリとする。
タクミは、ちづるの表情が
なんとなく気になり
手で頭を支え起こし
ちづるを眺めている。
ちづるは
仰向けになり
タクミの胸に寄り添うように
近づきながら言う。
「ん、。 うん。
確かに、今タクミ君に
彼女出来ちゃったら、辛いかも。」
「、、 、、、。」
「だから、うん。
その人の気持ち、分かる。」
「、 、、、 ふ 」
「 ?」
「なんかー、、無理矢理
普通ゾーンに入ってきた?」
「 え? ? 」
「、、なんでもなーーい、、。」