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美紀子
【熟女/人妻 官能小説】

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企み-4

「今日はゴミ捨ての日だ。
 9時までにステーションに指定袋で出すんだが、あの奥さんは袋を二重にして、中が見えないようにしているから一目でわかるんだ。
 俺の知る限りではそんなことをしてるのはあの奥さんしかいない」
「それで……」
「いつもは玄関を掃除したあとに出すんだ。
 それが今日は回収車が来る頃、しかも、スカートのままゴミ袋を持って家の外に走って出てきた」
「それが……」
「回収ぎりぎりに出したんだぞ。それも走って出てきたんだぞ」
「ふうぅん。しかしなぁ……」
「これまでの説明からわかることは、……いいか。
 朝、掃除をする時間には旦那のそばから離れることができなかったということ。まあその理由はいろいろあると思うが……。
 そして、回収ぎりぎりに出したということ」
「うん、それで」
「ただ、事情があって朝起きられなかったかもしれないんじゃないか」
「うん、そこなんだ、ポイントは。
 事情ってのを考えて見ろよ。
 たぶん、昨日の夜、奥さんは何度も何度も逝かされたんだろう。久しぶりだったから……、あるいは発情期だったのかもな。
 腰が立てなくなるほど逝かされて、朝まで旦那の隣で寝入ってしまって、いつもの通り起きられなかったんだ。
ゴミを捨てることに、気がついた奥さんは、回収ギリギリに間に合うように、慌ててまとめてでてきたんだ」
「家の中で、旦那の支度を手伝っていたからかもしれないじゃないか」
「それはないな。旦那と娘は8時前に出て行った。それはしっかり確認した。
 たぶん、旦那は、娘と二人っきりで朝食をとって、旦那が娘を送り出したんだろう。
 ママは、具合が良くないからとか言ってさ……。
 この前、旦那が帰ってきたときは、たぶん生理だったんだろう。だから、昨日は、トコトン念入りにやったんだろう思う。
 旦那は、おそらく、これから二か月は戻らないだろうからな」
「やり溜めってやつか……。
 ふん、でも全部想像だろ」
「そうでもないさ」
 そう言って、武史は部屋の隅に置いてある、指定のゴミ袋を指さした。
「ゴミ捨てに急いで家を出てきた奥さんに、俺は声がけしたんだ。
 おはようございますって。
 そして、僕が、一緒に捨ててあげましょうかって言ったんだ。
 そしたら、お願いしますって言ったあと、僕に預けて、大急ぎで家に飛んで帰っていったんだ。
 きっと、スッピンなのと何時にないスカート姿なので人に見られたく無かったんだな。
 それが、ほらっ、……これさ」
「なんだよ、それ」
「あの奥さんの家のゴミ袋だ。
 奥さんの後を追っかけて、奥さんから受け取った後、ステーションに出す振りして持ち帰ったのさ」
「ええっ、まじかよ」
「さあ、ちょっと中を拝見してみようじゃないか。
 もうすぐ結果がわかるよ。僕の言ってることが間違っていないことが……」
 武史は丁寧に袋を開いていった。
「ほんとうに、開けるのかよ。
 汚ったないなぁ」
「汚いもんか、奥さんのだぞ。
 お宝だ。
 直接受け取ったから、間違いない代物だ」

 袋は二重になっていた。しかも、内側の袋は中が見えないように用心深く新聞紙で囲ってあった。そして蓋をするかのように、チラシが一枚、上にのっていて上からも見えないようになっていた。
 部屋の中に野菜ゴミの匂いが漂ってきた。
 一番上のチラシを除くと生ゴミが半透明の袋に入って、口が結んであった。
 武史は、新聞紙を厚めに敷いて、その上に中身を取り出して置いていった。
 武史は生ゴミを取り出してから、残った袋の中をぐるっと見た。
 そして、丁寧に外に出していった。
 あとはティッシュや紙くずが多かった。
 それを取り出すと底の方に、新聞紙でていねいに刳るんだ大きめの包みと小さな包みが二つ見えた。
「おっ、なんだ?……これ?」
 ます、小さい包みを拡げた。
 中にはさらに半透明のポリ袋があった。
 結んだ口を開くと嗅いだことのある男の匂いがした。
「間違いないな」
「ああ、さあ、見てみるか」
 割り箸を使って中を漁ると、使用済みのゴム製品が三つ入っていた。
 半透明の濁ったゴムの先端の精液だまりには、どれも薄い黄色味がかった白濁が一杯にたまっていた。ゴム製品をくるんでいたテイッシュには陰毛が何本も付着していたが、奥さんのか旦那のものかわからなかった。
「ああぁ、やっぱり、……やったんだ……武史の言う通りだ」
 つぶやく幹哉に対して、武史は応えずに、得意そうに頷いた。
 そしてもう一つの大きい新聞紙の包みを拡げた。
「おお、見ろ。すげぇ」
 武史が叫んだ。


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