次に餌食になるのは……、オマエだ!-1
ヴァギ奈は次の狙いを文華に定めた。
秘宝館、館内ツアーの第二幕はファッキングマシーンの実演ショーだ。
ただこの場所を訪れただけの女性客が、下半身を裸に剥かれ、秘部を晒す。
見知らぬ男性客の前で、恥ずかしい姿にされ、恥ずかしい行為をされるのだ。
館長のヴァギ奈は拘束された観客たちを支配している。
男性客四人、女性客五人、既に三人の女性が犠牲になった。
一人目は着衣のまま鉄のブラジャーで乳房責め、そして巨大電マ責め。
二人目は下半身を下着姿にされて電マ責め、失禁……。
三人目は下半身を裸にされ、胸も露出、ファッキングマシーンで半失神状態……。
四人目の犠牲者は……、美熟女の文華になりそうだ……。
ヴァギ奈は冷たい目で文華に言う。
「文華さん、あなた……、スカートがとても短いわね……。三夏さんより短いわ……。それに……、綺麗な細い脚……、あなた……、スタイル抜群ね……」
ヴァギ奈のスタイルも抜群であるが、文華も小柄ながら四十七歳とは思えぬ身体をしている。
胸はそれほど大きくはないが、ウェストはくびれ、小ぶりでキュートなヒップ、そしてスラリとした脚、決して痩せ過ぎることはなく、付くべきところには肉が付き、より女性らしさを強調している。
顔は小さく、目は切れ長で、やや冷たい感じに見え、近寄り難い雰囲気はある。
ただ、実は笑顔もキュートで、ツアー前に幸江と談笑している姿を遠目に見た山田と石田は、一瞬で文華を気に入っていた。
(あ、あの文華さんが……、あんな恥ずかしい姿に?)
まだ意識が朦朧としている山田でさえ、期待感で勃起するあり様だ。
「さあ、三夏さんの代わりに責任を取るのはどちらかしら?」
文華と幸江は、その問いには答えられない。
そう、答えられるわけがないのだ。
友達を売るわけにもいかず、かといって、自分があんな恥ずかしいこと、そう性器を丸見えにされてしまうなんて、出来るわけがない。
「そ、そんな……」
二人は困惑している。
そして、完全に拘束されているため、もう逃れることは出来ないのだ。
絶望……。
まさに今二人は絶望しつつある。
「あなた達二人に決めてもらう事なんて、出来ないわよね……」
ヴァギ奈は分娩台の目の前にいる石田の前にきた。
「石田さぁん、あなた決めてあげなさいな……」
「えっ? 俺?」
「だってぇ……、ワタクシも決められないのよ。文華さんも、幸江さんのことも、両方とも好きだもん。恨まれたくないもん……。だからぁ、あなた決めなさいよ」
「そ、そんな……、俺は……」