局部穴開き性教育用等身大パネル-4
三夏の下半身を守る唯一の物は、無残にも取り去られ、ヴァギ奈はそのローライズのボクサーパンツをヒラヒラと全員に見せると、タカヒロの顔に押し当てた。
「どう? いい匂い?」
「あぁ……、少し臭う……」
「いやぁぁぁぁぁ! やめてぇ、ダメだよぉぉぉ、返してぇぇぇぇ……、返してぇ……」
両手両足を拘束されているタカヒロは、顔の上に置かれた三夏のパンツを落とさないようにバランスを取りながら、「ふぅはぁ、ふぅはぁ」と匂いを嗅いでいる。
「三夏さん、厭らしいわねぇ、パンツの匂いも……、ね? あなた……、今、下半身ハダカよ……ふふっ」
「やだぁぁぁ、まじヤッ! まじでぇ、いやだぁ〜、いやだよぉぉぉぉ……」
下着を完全に取り除かれた三夏の左足が、足置き台のベルトに拘束され、三夏は大開脚状態で突き上がった股間を観客席に向けているが、観客席からは、足が少し見えるくらいで、三夏の身体はパネルに隠れている。
ヴァギ奈はパネルの位置を調整して、三夏の股間とパネルの穴あき部分の位置を合わせる。
「これが結構難しいのよねぇ〜」
カブとタクは、石田とタカヒロの椅子を後ろから持ち上げ、三夏を覆うパネルの目の前まで運んできた。
「三夏さん、準備は整ったわよ……。男子二名も、真正面、間近にスタンバイオーケーよ!」
「いやだよぉぉぉ、ほんとに? ほんとにやるの? うそでしょ? うそでしょ?」
「石田ぁ、あんたさっきまで批判的な事を言っていたけど、もう勃ってるじゃない!」
「うぅ……」
石田が下を向く。
「いい? 三夏さん……、今、この小さなカーテンを取り外したら、あなたの大事な大事な部分が、皆の目の前に露わになるわよぉ!」
「いやぁぁぁぁぁぁ! やめてっ! やめてっ! やめてくださいぃぃぃぃ!」
分娩椅子をガタガタと揺らして三夏は最後の抵抗を試みるが、拘束はビクともしない。
今、一人の一般の女性客のシークレットな部分、大事な大事な女性器が観客たちの前にさらけ出されようとしている。
本来であれば、誰も簡単には見ることはできない部分、そう大好きな、愛する人にさえ、恥ずかしくて見せたくない部分を……、明るい部屋の灯りのもと、見知らぬ、今日初めて会った男たちの目の前へ丸出しにするのだ……。
さあ、性教育の時間が始まる……。