遅刻のお仕置きはスカートを捲られて?-5
バチィィィィンッ!
「うにゃっ!!!!」
声にならない叫びを上げて、マサカズが白眼を向いてなだれ落ちた。
手枷があるため、バンザイをするような格好で、腰のベルトに全体重が乗っている。
「えっ?」
山田は三夏の股間の奥を凝視していて、マサカズに何が起きたのかは見えなかったが。
バチィィィィンッ!
「ウグッギゥッ……」
こちらも、声とも言えない声を喉の奥から漏らすように発し、気を失った。
「お、おいっ! おいぃぃぃ!」
タカヒロがその姿を見て、大声を上げるが、ヴァギ奈がその黒い棒をタカヒロに向けると、彼は「ウッ」と唸り、そこから言葉は出なかった。
「えっ? な……、なに?」
後ろで起きた事態を見ていなかったのは三夏だけだが、残る男性二人、女性四人も、目の前で大の大人の男二人が一瞬で気絶してしまった出来事を、まだ飲み込めていない。
「だから、言ったじゃない……、罰だって……」
バチンッ! バチンッ!
黒い棒の先端から青い帯状の光が発し、バチバチと音がなる。
山田とマサカズは、ヴァギ奈の持つ、黒く長いスタンガンを肉棒にモロに喰らったのだ。
「勝手なことをすると、こうなるわよ……、いい?」
残る客たちのほうを見て、ヴァギ奈が冷たい笑みを浮かべながら、そう言う。
そして……、三夏のほうを振り返ると……。
「三夏さん、じゃ、遅刻のお仕置きを始めましょうか?」
「いっ……、いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
三夏ははじめて、ココがどんな場所で、これからとんでもない事が起こることを察知した。
しかし、もう時すでに遅し。
秘宝館の恥辱の館内ツアーは、もう走り出してしまったのだ……。