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観客実演型秘宝館(強制参加させられた女たち)
【フェチ/マニア 官能小説】

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そして、館内ツアーは第二幕へ……-3


 全員が次の部屋に入ろうか、入るまいかと悩んでいると、入り口から受付の女性が顔を出した。

「あのぉ、お嬢様……、お客様が……」

「あら、なに? 婆や……」

 受付の女性の後ろから、二十代中盤くらいの女性が現れた。

「すみませぇ〜ん、遅れちゃいましたぁ〜、あっ、文華さぁん! 幸江さぁん、すみませぇぇん」

「あらら、お一人遅刻のようね……、文華さん、幸江さん、あなた方のお友達かしら?」

 その女性は黄色のフリル付きのミニスカートに紺のセーター、エンジ色のタイツを履いている。
 セミロングくらいの黒髪は、一つに束ねられていて、少し団子っぽく結ばれている。
 目がクリっとしていて、幼い感じなのに、どこかしらエッチな色気も漂っている、不思議な娘だ。

「三夏ちゃん!」

「もうっ、やだぁ、ミカちゃん、どうしてたの?」

「ごめんなさぁぁいぃ〜、昨日の夜少し飲み過ぎちゃって寝坊しちゃいましたぁ、エヘッ」

「三夏ちゃん、よく後から来たわね……、旅館で待っていれば良かったのに……」

「文華さん、ごめんなさぁいぃ〜、でもアタシも来てみたかったんですよぉ、秘宝館っていうのぉ」

 スラリとした脚に少し大きめのヒップがスカート越しからもよく分かる。
 胸は……、あまり大きくはない。

「三夏さんって言うのね、私はここの館長、ヴァギ奈よ」

「えっ〜、やだぁ〜、エッチな名前ぇ〜、まじぃ〜?」

「いい名前でしょう? 今、もう皆さん前半戦を満喫したところよ」

「えっ〜、やっぱりぃ〜? 楽しみだったのにぃ〜」

「でもあなた、ラッキーよ、これから特別な部屋へ皆さんをご招待するところだったの。きっと素晴らしい体験が出来ると思うわよ」

「アタシ、行きまぁぁぁ〜す!」

 三夏は右手を上に上げて、左手を腰に当てて、皆んなを先導するように重い扉の開いたカーテンの奥に入っていく。

「うわぁ〜、なんか暗いぃ〜、先輩も早く来て下さいよぉ〜」

 ここでの出来事を知らない三夏は、何の躊躇(ためら)いもなく部屋に入っていく。

「さあ、皆さんもいらっしゃい、最高の館内ツアーをご覧に入れるわよっ!」

 三夏の行動力と、ヴァギ奈の命令口調の声の影響か、不安がっていた女性陣を含めて、全員が特別な部屋の中に入った。
 美来の肩を借りて彩子も入る。
 彩子はもう自分があんな恥ずかしい目に遭うことは無いと思っていた。

 そして、重いドアは「ドシンッ」と音を立てて閉ざされた。

 スゥゥゥゥッ……っと灯りが弱まり、暗闇の一歩手前くらいの暗さになった。
 人の影が動いているのがやっと分かる程度だ。

「さあ、三夏さん、こちらに来て……」

「文華さん、あなたはこちらよ……」

「彩子さん、少し疲れたでしょう、ここにお座りなさい……」

「山田とマサカズ、あなたたちはこっちね……いいワタクシの手を取って……、そうよ……」

 ヴァギ奈は暗闇の中で一人ひとりの手を取りながら、声を掛けて誘導している。
 文華、幸江、彩子、美来の四人は、椅子に座り、手足を固定された。
 先ほどの部屋で幸江が座っていた椅子と同じ物のようだ。


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