彩子の罰ゲーム-1
「さあ、次はマサカズにお手伝いのご褒美よ」
ヴァギ奈は天井にかかる二つの革製のロープを背伸びして取り、
「さあ、マサカズ、ここにいらっしゃい」
「えっ?」
不安顔のマサカズの両手を優しく掴むと、そのロープの先端に付けられた手枷を、彼の手首に巻いて固定した。
次に床にも同じような革製のロープがあり、その先に付いた足枷を、今度はマサカズの両足首に巻きつけしっかりと拘束した。
ヴァギ奈が天井のロープをピンッと張ると、マサカズの両手は大きく開いて万歳をした格好になり、床のロープを同じように張ると、今度は足が大きく開いて、全体として大の字に両手足を開く格好になった。
「あっ、イテッテッ……」
足のロープをぐいぐい引っ張ると、足がさらに開脚され、マサカズは痛がる。
「限界ね……」
マサカズは両腕を開いて上げ、両脚も開き、立ったまま拘束された。
「じゃ、今度はあなた、来て」
彩子が呼ばれた。
「えっ、あ、あたしですか?」
「そう、あなたよ、早く来なさい」
「は、はい」
彩子はもうヴァギ奈の言いなりだ。
ヴァギ奈は最初のツカミで、このツアーの中に誰も彼女には逆らえない空気を作り出した。
これが、彼女の才能だ。
「三分で彼をイカせなさい。もうパンパンだから、多分早いわよぉ〜」
「えっ?」
「早く、やりなさい! 三分でイカせなかったら、あなた今度は罰ゲームよ」
「えっ? えっ?」
「いくわよっ!」
ヴァギ奈はスマホのタイマーを三分にセットした。
彩子は慌ててテーブルに用意されていた何種類かのバイブのうちから一つ、大きめのピンクの物を選ぶと、素早く手に取りマサカズの股間に当て、電源を入れた。
ブブブブブ、ブブブブッ……
バイブが音を立てて振動を開始し、マサカズは幸江の時と同じように下を向いて首を振りながら、
「あっ、あっ、あゝ、嗚呼……」
声を上げる。
彩子は角度を変えながらマサカズの反応を見てバイブの当て所を変えていくが、どこがマサカズの気持ちいいポイントなのかは分からない。
それでもマサカズの声は高ぶっていく。
「あっ、あゝ、や、ばい。ヤバい……」
マサカズの股間はパンパンに膨れ上がり、彼の大きなペニスの形がライダースーツのピッタリとした生地の上からクッキリと浮き上がっている。
彩子はマサカズのペニスの先端、亀頭のあたりにバイブを当てて彼をイカそうとする。
イカそうとするが、声を上げてはいるものの、そう簡単にはイキそうにはない。
(罰ゲームってなに?)
(何か恥ずかしいことをさせられるのかしら?)
彩子の脳裏には、三分でマサカズをイカせれらなかった場合、どんな仕打ちを受けるのか、その不安感が、逃げられない状況の中で、大きな不安として彼女を覆っていた。
(だめ、だめだめ、三分じゃイカないわ。どうしよ?)
マサカズの股間は膨れ上がり、暴発寸前ではあるが、それでも、最後の瞬間には達しない感じである。
(あゝ、どうしよ? イカないわ)
ピピピピッ、ピピピピッ!
ヴァギ奈の持つスマホのアラームが部屋に響く。
(あゝ、ヤバい、イヤだ、罰ゲームは嫌だ……)
彩子がヤバイと思った瞬間から、罰ゲームの準備はスムーズに進んだ。
マサカズの拘束は解かれ、代わりに彩子が両腕と両脚を立ったまま拘束されている。
ダウンジャケットを脱がされた彩子は、白のニットを着ており、Eカップの胸は服の上から盛り上がり、イヤらしいさを増している。
これから彩子への罰ゲームが始まる……。
「マサカズぅ、残念ねぇ、イカして貰えなくて……」
拘束を解かれたマサカズの股間を触りながらヴァギ奈がそう言って、今度は拘束された彩子のスキニージーンズの上から股間に鞭を軽く当てる。
「アァッ!」
彩子は小声で反応する。
「今度はもうちょっと変態プレイしたいわね。こんなんじゃ皆さんの欲望にお応えできないわよ」