鉄製ブラジャー-2
中世のお城の拷問室にあったという鉄製の椅子に幸江は座らされ、胸に鉄のブラジャーをセットされていく。
マサカズは慣れない手つきで、なるべく幸江の身体に触れないように器具をセットしようとしているため、中々位置が合わない。
「乳房の下のあたりを押さえながら合わせるといいわよ」
ヴァギ奈が事務的に言う。
「あっ、は、はいっ、分かりました……」
マサカズは少し遠慮がちに幸江の乳房を下から持ち上げるように押さえて、透明なカバーを胸の位置に合わせた。
「あぁっ……」
直接乳房を触られたわけではないが、そのデリケートな部分のすぐ下に手を当てられ、幸江は戸惑いながら、小さく声を上げた。
七人の客たちは、その光景を黙って見ている。
ゴム紐のフックが幸江の背中で二箇所留められ、鉄のブラジャーは幸江の上半身に固定された。
「幸江さん、どんな気分かしら?」
「す、少し、怖いです……」
「えぇ、不安よねぇ。でも、これは拷問器具じゃなくて一種のフィットネス器具よ……。じゃあ、最初は一番低いレベルでやってみましょう」
ヴァギ奈が、ホースの繋がっている四角い鉄の箱の上にあるスイッチ番の赤いボタンを押すと、
ブィィィィン!
機械が音を立てて動き出した。
「あっ、あ、あっ……」
幸江の口から小さく声が漏れる。
カバーの中で幸江の乳房が両方とも潰されている。
フィイインィィィン!!!
少し甲高い音に変わると、今度は幸江の乳房が吸引され始めた。
「あぁ〜、あっ、……な、なに?」
胸が潰され、今度は吸われる、これが交互に繰り返される。
「空気を入れて乳房を押し込んで、そこから一気に空気を抜いて乳房を吸い上げるのよ。それを繰り返して、擬似的に胸を揉まれた状態を作っているの。ね?痛くないでしょう?」
「い、痛くない、です。で、でも恥ずかしい……アッ……」
「ブラジャー外してやると乳首がもげそうになるくらい刺激的よぉ。誰か後でやりたい人はいるかしら?」
ヴァギ奈が女性陣を見渡すと、皆、視線を逸らす。
「あらあら、消極的なのね。まあ、いいわ、その方がワタクシは楽しめるからね。さっ、少しずつ強くしていくわよ」
ブィィィィン!
フィイインィィィン!
交互の音が徐々に大きくなるにつれ、幸江の胸の伸縮も大きくなり、その小ぶりな乳房はまるで誰かに激しく揉みしだかれているような変形を繰り返している。