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思い出の君、今いずこ
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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思い出の君、今いずこ-7

(でも……)
 艶々の長い黒髪を振り乱しながらぐりんぐりんと腰を回し、両手と口を同時に動かす美由の
痴態を食い入るように見つめる。
(それで……いいのか?)
 その問いに対する適切な答えは、浮かんでこなかった。
 十年後、また出会えたらあんなことをしよう。
 もし一緒にいられるなら、こんな話をするんだ。
 その程度の回答なら、とっくの昔に用意していた。しばらく忘れていたとはいえ、その気に
なれば心の引き出しからすぐに引っ張り出すことができるだろう。
 だが、こんな異様な状況など、はなから想定しているはずもない。
 十年という長い年月を経て再会を果たした幼なじみの変貌を前に、雅樹はあまりにも無力な
存在でしかなかった。
「っ……」
 結局雅樹は、根でも生えたように足をすくませたまま、その場を動くことができない。
「よし、じゃあ今日は俺が中出しするから。藤井と中村は顔、遠藤は飲ませて。タイミング、
合わせろよ」
 武田の指示に他三人が頷き、それに合わせて美由の動きもさらに激しく加速していく。
「あっ」「くっ」「うぉ」「っ」
 男達の射精は、ほぼ同時だった。
「ん、んんんーーーっ!」
 四人がくぐもった呻き声をあげた直後に、美由も身体を震わせながら絶頂を迎える。
「ふ、うふ……ふぅん……」
 藤井と中村の精液で白く汚れた顔を性の悦びに蕩けさせながら、美由は遠藤の白濁を残さず
飲み干し、武田の精子を膣内に迎え入れた。
「……」
 目の前に広がる残酷なほど淫猥な光景に、雅樹は一言も発することのないまま、ただ呆然と
立ち尽くすばかりであった。


「じゃあ、今日はこれで」
 武田を先頭に、四人の男達がそそくさと帰っていく。
「……」「……」「……」「……」
 すれ違いざま、それぞれがそれぞれの――しかし、概ね冷ややかな――目線で雅樹に一瞥を
くれたが、そこに言葉はなかった。


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