秀子の味-1
秀子、38歳、ごくごく普通の主婦。
普通ならマサとの接点なんか無いはずでした。所が、ある日の事です。
マサが良く行く簡易郵便局に、マサに取ってはドストライクの女性が居ました。
一言で言って、SMの女王様にピッタリと言う容姿、髪を真後ろで結い、キツイ目元にキリッとした唇、黒の下着を着せたら最高と思える女性でした。
(お綺麗な方ですね?パートですか?)
マサは軽くジャブを打ちました。
<まぁ、お上手ね、はい、週に4日ですけど>
(こんな綺麗な奥様、見た事が有りませんよ、御主人が羨ましい)
<あの〜、御用件は?>
まるで、汚い物を見るような目付きで、マサを見ます。
(あっ、すいません、80円切手を100枚と、ゆうパックの送り状下さい)
マサと目を合わす事無く淡々と用意します。
<お会計は8000円になります>
絶対に隙を見せない態度で、マサに接する秀子でした。
素人さんだし、下手に手を出すと火傷するな。でも飲んでみたいな。
全く変態性癖の自分に呆れます。
それからマサは、週に3日は郵便局を訪ね、秀子の顔を見る為に、使いもしない切手を購入。
そんな事が、3か月程続いたある日、秀子から話しかけられました。
<いつも有難う御座います、そんなに切手買われて、どんな御商売なんですか?>
(私ですか?会社をやってまして、お客様にDMを送るのに要るんですよ)
<そうなんですか、余り多いからびっくりしてたんですよ>
(他に用事も有りますからね、貴方の顔を見ると言う用事が・・・)
<もう揶揄わないで下さい。フフフ>
何か、いつもと様子が違うぞ、いつもなら、プィっと横を向いてしまうのに。
(冗談ですよ、気にしないで下さい、ハハハ)
そして、それから1か月位郵便局に行かなくなり、でも毎日のように秀子の顔を思い出しながら、家で一人でシコってました。
あんな素敵な人に顔面騎乗されて、おしっこ掛けられたら幸せだろうな。あの人のおしっこなら、凄く甘くて美味しいのだろうな。
普通の主婦におしっこ飲ませて下さいとは言えないし、これは半ば諦めていました。
しかし、会う度に、その思いがどんどんと膨らみ、マサは毎日作戦を考えて居ましたが、全くいい案が浮かばずにいました。
ただ、徐々に秀子との会話は弾むようになって来ていました。
そして、意を決したマサは、手紙を書いて渡し、反応が無ければ、諦める事に。
(突然、こんな手紙お渡しして、すいませんでした。貴方の事を初めて見た時から、私の心は、もやもやしっぱなしで、どうする事も出来ません。貴方は、他所の奥様という事も充分存じ上げていますが、一度だけデートして頂けないでしょうか?
奥様には、御迷惑を掛けるつもりは全く御座いません。駄目な時は、駄目とおっしゃって頂ければ、2度とお誘いをするような事は御座いませんので、ご安心下さい)
そうして、住所、名前、電話番号を全て書いて、渡すばかりにしておきました。
後日、郵便小包を出す事になり、そっと手紙を渡し、マサは大急ぎで郵便局を後にしました。
これ程の緊張と、心臓の高鳴りを覚えた事は有りませんでした。
正直言って、全く期待はしていませんが、何事も万が一という事も有りますから。