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Girl Meets Devil
【コメディ 恋愛小説】

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Girl Meets Devil 〜そのW〜-2

ぷるるる……

『はい。もしもし…おぉ、柊か?どうしたんだ?』
「実は………」

病気のことについて一通りのことは伝えてみた。

『悪魔の病か…すまん…私にも分からん…私もこんなことは初めてだ。』
「そうですか…」
『本当にすまんな…学校には私から説明しておくから。』
「ありがとうございます…」
『学校が終わったら私も見舞いに行こう。』
「本当にありがとうございます。」
『それじゃな。あっ!イチャイチャするのはいいがあんまり度を過ぎるなよ♪』
「い、イチャイチャなんてしませんよ!……先輩?…切れてる…」

仕方ない!私が頑張らないと!

まずは、今の状態を把握しよう。



「恭夜。これで体温を計ってくれる?」
「……どう使うんだ?」
「あっ、そうか体温計も初めてなんだ…えっと…まず、それを脇の下に挟んで…」
「…こうか?」
「そう。そのまま挟んでおくと音が鳴るから、そうしたら外していいよ。」
「わかった…」

……………………
重苦しい沈黙。


「…ねぇ…恭夜…苦しい?」
「…いきなりどうした……珍しく心配そうな顔をして……」
「……だって、凄く辛そうだし…病気なんて初めてなんでしょ?」
「……確かに…こんな状態は初めてだ…だが、もっと酷いことになったこともあるからな………何とか大丈夫だろう……心配してくれてありがとうな………」

不意に優しい言葉をかけられ、ついドキッとしてしまった。

「…い、いきなり、何言ってんの!…だって、私と恭夜は…あの…その……」

ぴぴっ…ぴぴっ…

「…鳴ったが、もういいんだろ?」
「あっ…うん。ちょっと見して……38.9…人間と同じだとするとかなり高いね…」
「…何かこれだけのことでかなり疲れたな…少し寝てもいいか?」
「うん。ゆっくり休みなよ?そうだ、何か食べたいものとかある?」
「……いや…大丈夫だ…」
「そう…なんかあったら言って。何でもするからさ。」
「………なら…キスしてくれないか?そうすれば元気になる…」
「…!ば、馬鹿!何言ってんの!」
「…くっくっくっ……顔が赤いが大丈夫か♪」
「じ、冗談言ってないで大人しくしてな!」


逃げるように部屋を出る。

「…あながち冗談ではないんだがな………」
「ん?何か言った?」
「いや…何でもない……」


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