貸し与えられる真奈美-4
「だって。じゃあ潤くん、そこに仰向けに寝てくれる。真希ちゃんのお母さんがいいことしてくれるから」
潤が横になると、真奈美は体の向きを変えて、潤の顔に股がるように体を重ねた。
ムンムンとする女陰が、潤の目の前に迫った。反対に、反り返った若々しいイチモツが真奈美の口許に迫った。遠慮がちな潤の舌が割れ目に沿って敏感な部分を縦断した。
「あうん」
反り返った女体の反応に気をよくした潤は、遠慮することなく、その部分にベッタリと口を付けた。
「ああぁん」
未熟な舌使いのはずなのに、敏感になった女体には充分すぎる刺激だった。気持ちよさのあまりに真奈美は女体を捩らせた。
「自分だけ楽しんだらダメじゃないの。潤くんにもいい思いをさせないと」
智子に促されて、喘ぎを我慢しながら、それを口に含んだ。
まだ童貞の潤のそれは、まだまだ手入れが行き届いていなかった。
噎せるような動物的な芳香が広がったが真奈美は我慢した。舌先で亀頭の裏に溜まった恥垢を、チロチロと取りながら刺激を与えた。
「はうぅっ」
暖かいモノに包まれた潤は、気持ちよさのあまりに、真奈美の陰部から口を離した。女体に走る快感が止まり、真奈美は奉仕することに専念した。人並みのフェラチオの技だったが、童貞にはそれでも充分すぎた。
潤が「うっ!」と息を飲んだあと、予告もなく真奈美の口の中に苦味走った迸りが放たれた。ドクドクと脈動をする度に注がれ、大量の精液が口の中に溜まった。生臭さが苦手で、口内射精は夫の高志にも数回しかしたことがなかった。
脈動が終わったモノから慌てて口を離すと、それを吐き出すために、真奈美はキョロキョロとティッシュペーパーを探した。
「何も探さなくていいのよ。わかるでしょ」
ギョッとした真奈美は、生臭ささで涙目になった目を見開いた。
「どうしたの?もしかして飲んだことないの?」
智子の問い掛けに何度も頷いた。しかし、そんなにことで赦してくれるはずはなかった。結局、矢野と智子の強い視線を感じた真奈美は、目をぎゅっと閉じて、口の中の液体を飲み込んだ。
絡み付くような咽越しがなんとも言えず、直ぐに戻しそうになった。しかし、唾を溜めて飲み込み、無理矢理に吐き気を堪えてみせた。
「やれば出来るじゃない。真奈美さん、あんた凄いよ」
これまでのような含んだ言い方ではなく、智子が本当に嬉しそうな顔をして言った。
「矢野さんもそう思いませんか?」
智子の視線に釣られて矢野を窺ってみると、矢野も嬉しそうにしていた。
2人の様子に、真奈美も一瞬嬉しくなったが、直ぐに頭を振ってそんな思いを追い出した。
(ダメよ、こんなことで喜んだら。自分をしっかり持たないと)
真奈美は不安定に成りがちな自分の心に言い聞かした。
しかし、これからもこれが続くのはさすがにきつかった。
「大丈夫よ。あたしも初めはダメだったけど直ぐに馴れるから。少し我慢してみて」
真奈美の心を読んだように、智子がさらに優しげに言った。それは今まで感じていた智子の印象を、自分が勝手に誤解していたと錯覚しそうな柔らかさだった。
しかし、それには矢野と智子の計算があった。
人とは不思議なものだ。普段、凄く優しい男が、少しでも激しく怒る姿を見せると、女はその時の印象をばかりを思い出して、「この人の本質は怖い。やっぱり今の内に別れた方がいいわ」と、さっさと見切りをつけてしまう。
反対に普段は暴力ばかりふるう男が、たまに優しく振る舞うと、「この人は本当は優しいのよ。やっぱり好き」となって、中々離れなくなってしまう。
こんな感じで、人は普段接している部分ではなく、たまに見せる僅かな部分を強く印象に残し、それをその者の本質だと捉えてしまいがちなのだ。
ということは、普段の9割が優しい状態の男は、普段の9割が暴力的な状態の男より、酷い男として捉えられてしまうのだ。人とは面白いものだ。
そんな心理的な作用が、今の真奈美に及んでいた。
智子に優しくされた真奈美は、一所懸命に奉仕を続ければ、直ぐに解放してくれるんじゃないかと期待を抱いた。しかし、実際の真奈美はそんな甘い状況ではなかった。
「あんた肉便器のくせに、何ボウッとしてるのよ」
あまり優しい言葉を掛け続けると、真奈美が理不尽な今の状況を受け入れることに、疑問を持ったままになる。頃合いを考えた智子は、雰囲気をガラリと変えることにした。
「えっ?」
一転してキツイ言葉で言われた真奈美は戸惑った。
「ボヤボヤしてないでおちんぽをお掃除して。まだおまんこ使ったご奉仕が残ってるのよ。あんたは一生肉便器なんだから、そろそろ自覚を持ちなさいよ」
淡い期待を抱いた分、今の智子の言葉は真奈美の胸に突き刺さった。
自分の状況を改めて突きつけられた真奈美は、ノロノロと動いて肉便器の仕事を続けた。少し半起ち状態の潤のモノを掴むと、ペロペロと垂れていた精液を舐め取った。苦味が口内に広がったが、潤が乳首を弄び始めたので、そこに意識を集中して、気を紛らわすことにした。
「はあん、はあん」
乳首の刺激で吐息が漏れ、下半身が疼き始めた。真奈美の反応と舌の刺激で、口の中の若い力がみるみる内に漲ってきた。
潤の汚れを舐め取った真奈美は、それを口から離した瞬間、性急な潤に押し倒された。