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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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孫を頼む!-6

「いやぁー愉快愉快!肉が旨い♪」

風馬君が機転を利かせたお陰で品物は全て売れて、その完売祝いとだいして近くの焼き肉店で夕食を取り、母は明日の通常営業の為自宅青果店へ先に戻り、私風馬君お爺ちゃんと三人で肉を焼き。

「んもぅー単純なんだからぁー。」
「ええだろう!商人にとって完売は誇りだ、あっはっはっは。」
「お爺ちゃんってばぁー。」
「ふふ。」

つい先程喧嘩していたのが嘘みたいに普通通り接している私とお爺ちゃん。

「風馬君が思い切った賢い行動をしてくれたお陰だね。」
「賢いだなんて…、僕はただ普通に売り歩いただけだよ。それより君の方が凄いよ、多くの人に声を掛け続け、巧みな話術でお客から購買意欲を注いで。」
「そんな、私何か全然。」
「いやいや僕だって売り歩く事を思いついたは良いけど、後で赤の他人に声掛けるのに少し引いちゃって。」
「確かに、お前の袋が空になって、後で風馬君の売れ残り少し受け取ったっけ。」
「…だとしても私は最初から売り歩く…何て発想一度も思いつかなかったよ。」

豪快にビールを飲み干す祖父、顔も真っ赤、別に酔ってる訳でもないけど、こんなに楽しそうなお爺ちゃん久々に見たかも。

「とにかく二人とも本当にありがとうな!」

満足そうな顔で私と彼を見つめる。

「あ、私ちょっとトイレ。」

そう言って席を立ちトイレへ向かう、用を足した後お母さんの様子も知りたく電話も少ししないと。

そして席には風馬君とお爺ちゃんだけとなり。


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